1話 ページ3
「あ、おかえりママァァァァァァァ!?」
「！ ！？ ？？？！」
『うるさいわぁ、次やったらあんたらの中身全部具材にして食べたるで？』
「ご、ごめんなさい
って、なんで人間の男がママにひっついてるんや！」
『？………ああぁ… ﾆﾀｧ さっき拾ったんよ、雑用として』
「………犬が……喋るのか!?」
「だぁれが犬じゃ！俺はママの立派かつ正当な使い魔！コネシマ様やぞ????」
「いや、見た目はただのチワワやろw」
「んやとぉ…お前も犬やろシャオロン!!!!」
「いやぁ、犬やけどママの一番のお気に入りで、有能で、人気者の自信はあるし????吠えるのしか能のないお前とは違うしぃ？？」
バチバチと火花を散らす2匹はもう見飽きているのか、単に相手にするのが面倒なのか…、魔女は二人をスルーするとすたすたと向こうの部屋へと姿を消す
「っとぉ…忘れてた」
ﾎﾟﾝｯ…と、音と小さな煙をまいて2匹は姿を変えると一気にその男の子との間合いを詰める
「！！！？」
「お、逃げるんか、でもなぁ、ただの人間が俺らに適うわけないやろ!!!!」
途端に襟を掴まれるとさっきまで小動物であったはずのガタイのいい男によって片手で中に浮かされる
「でも久しぶりやん？ママが人間の生 贄連れてくるの」
チラリとその男の子がもう一人の少し髪が長く、ニット帽をかぶったこちらも同様にさっきまで小動物であったはずの男に視線を向ける
するとあろう事かその男はニコニコと笑いながら…片手に剣を持って近寄ってきたのだ
「！？お、おい！離せこの！！」
「暴れんなって、余計痛くなるで？」
『なにしてんのアンタら……私、さっきうるさくするな言うたよね？コネシマ、シャオロン、』
「っっ!!!!」ﾋﾞｸｩ
突如第三者からの声に3人が共に青い顔をするのを他所に、その魔女は冷たい目をより一掃細めて見ていた
「ご、ごめんなさいマm」
ｽﾞﾊﾟﾝｯ
ｶﾞｸﾝｯ と、突如自分のえりを掴まれていたはずの手から開放された男の子は重力に従って尻から地面に落ちる
「〜〜〜〜〜〜っ」
同時に男の子が見たのは大量の赤、、
「ひっ」
「こ、コネシマ！」
なくなった片腕を抑えて必死に声を抑える男にシャオロンは慌てて駆け寄る
『小僧、、、逃げるなら今のうちやで？ここはそういう所やさかい』
「っ、に、逃げんわ！さっさと…じゅ、呪文を教えろ！」
『………ふ〜ん』
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作者名：魔女りか | 作成日時：2018年2月13日 1時
