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「 ...... 」
私は、考えていた。
禰豆子は、必ずしも私が守らねばならない程か弱いわけではないと鱗滝さんは言っていた。
任せても、いいのなら...勝機が見えてくる。
すっと目を閉じて、開く。任せてみよう。
ぶわりと私の足元が沼になる。ずずずと中へ引き込まれていく。
私を助けようとする禰豆子に向かって叫んだ。
「 私は下に行く!!
2人を守って、禰豆子!! 」
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そこは、どこまでも暗かった。周りには、喰べられた女の子たちの衣類や持ち物がふよふよと漂っていた。
...こんなに、喰べたのか。
「 ククク...すぐに喰べてやる、娘。
この沼の中には殆ど空気もない。さらに、この沼の闇は身体に纏わり付いて重いだろうハハハ!! 」
「 地上のようには動けんのだ、ざまを見ろ!!
浅はかにも自ら飛び込んで来た愚か者め!! 」
二体の鬼は、私を取り囲みながらぐるぐると回る。
舐めないで、私がどこで鍛錬したと思ってるの!!狭霧山の頂上はもっと空気が薄かった!!
私が剣を振おうとするとすごい速度で避けられる。でも、関係ない!!
____匂いが来た!!隙の糸!!
全集中・水の呼吸、陸ノ型__ねじれ渦!!
よし、倒した!!
息が苦しい...早く上へ行かないと。
待ってて、禰豆子!!
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作者名:あるみかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=48be83eaada675e79ed496ea5cdf8f4f...
作成日時:2019年8月8日 19時