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鬼殺の剣士として相応しいか試す、妹を背負ってついてこい。そう言われて私は今、禰豆子を背負いながら鱗滝さんについていく、が。
速い!!ひたすら、速い!!
炭を売るために山を上り下りしていて良かった!そのおかげで女でもなんとかついていける!
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「 こっ、これ、で...私はっ、認めてもらえましたか? 」
「 試すのは今からだ。山に登る 」
う、嘘でしょ...。
疲れて足にうまく力が入らなくなってきたし、頭がくらくらする。...でも歩け、速く。私が禰豆子を守らなきゃ、誰が守るっていうんだ。
「 __ここから山の麓の家まで下りてくること。今度は夜明けまで待たない 」
深い山の中まで行くとそれだけ鱗滝さんは言って霧の中に消えてしまった。
それだけ?でいいの?
鱗滝さんの匂いを辿って、私は走り始める。が、足に縄が引っかかり、左から石がいくつも飛んできた。えっ、罠!?石が身体の節々に当たりよろける。その先は落とし穴で、私は落とし穴に勢いよく突っ込んでしまう。
こんな調子じゃだめだ...!!罠の匂いも嗅ぎ分けないと!
私は呼吸を整えて、心を落ち着かせると、再び走り始めた。
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「 も、...どり、ました... 」
戸をなんとか開けてそれだけ言う。
もう、限界だ。
「 _お前を認める、竈門陽炭 」
鱗滝さんのその声を最後に、私はパタリと倒れた。こうして、私の鬼殺の剣士としての修行の日々が始まったのだった。
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作者名:あるみかん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=48be83eaada675e79ed496ea5cdf8f4f...
作成日時:2019年8月8日 19時