【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】

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担任の先生が入ってきて話をし始めた。


「この後、1時間目が始業式、2時間目は委員会や係決め、

3時間目が学活で4時間目は明日の入学式の準備だ。

いいな？

じゃあチャイムが鳴ったら体育館に向かっとけよ？

これで話は終わりだ」


その話を聞いてげっとなる私。

忘れてた。

明日、入学式。

新入生入退場の時、演奏するじゃん。

一人だけクラスの列から外れるじゃん？

いーやーだー。

ひどいな。

本当にもういやだよ。

先生に後で文句言っとくか。

嘘だけど。嘘だけど！

しかも今日体育館に楽器下ろさなきゃいけないから、4時間目以降も残るのかな。

空腹だよー。

すでに小腹がすき始めているというのに。

最悪。

そう憤慨していると前から岩泉と及川の話し声が聞こえた。


「ねーねー、岩ちゃん。後ろの子って誰ー？」


私のこと訊いてる？！

それなら本人に訊いた方がいいのに。

聞こえちゃってるし。


「A、上折A。中学の時同じクラスになったことあったと思うけど」


「うーん。覚えてるよな覚えてないような……。

俺、人の名前覚えるの苦手だからさ。

ところで岩ちゃんとどういう関係？」


「……中学からずっとクラスが一緒。ただそれだけだ。

ってホントお前、何が訊きたいんだよ？！」


岩泉、お前の反応は間違っていない。

私も思った。それ。


「んー、なんだろうね？」


「あぁ゛？」


岩泉が怒ってる。

それを見て焦ったように及川が両手を顔の前であわせてあやまった。

あやまっている感じはしなかったけど。


「あ、ごめんごめん。ごめんってば岩ちゃん。

そんな顔してたら女子に持てないよ」


「……何がしたいんだクズ川！」


はぁ。

なんか面倒くさいクラスに当たっちゃったなー。

及川とかいうやついるし、吹部の人いないし。

いろんなことに対するため息をついていたらチャイムが鳴った。

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