【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】

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「えっと、何ですか？」


急に敬語になる私。

知っている人には容赦なくバンバンと嫌みを言うが、

知らない人には臆する。

要するに私は人見知りだ。

かなりの。

そんな私を見て岩泉は苦笑いをしていた。

ギャップにだろう。

前に立っていた女子たちも少し戸惑っている。


「え、えっと、さっきの及川さんに対する態度、何？」


そして口を開けばさっきのことである。

まあ自分でもそういわれるのはいたしかたないと思っている。


「ごめんなさい。少々いい過ぎたとは自覚してます。

でもその前に岩泉の彼女ではないのに、彼女とか勝手に言われて

それに少し怒りを覚えてしまって。

いい過ぎた。

ごめんなさい」


とっさに考えたいいわけだ。

いや、自分でもこんなことよく言えるなと思うよ？

うん。


「そ、そう？なら、次からは気をつけてくれる？」


「うん」


彼女たちは去って行った。


「っ……。緊張した。初日から知らない人に声をかけられるなんて、最悪」


「お前人見知りだもんな。さっき敬語とタメがごっちゃになってたけど」


「ああ、それは気にしないで。いつものことだから、さ」


そう言って私はクラス内を見回した。

そして一つのことに気付く。


「……ねえ、なんで吹部の人いないの？

先生たちのいじめ？

集団いじめだーーーー！」


そう低い声で小さく叫んで机に突っ伏する。

そんな様子をさっきの及川が見ていたとは気付かずに。

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