similar 37 及川side ページ38
そしてまた少したった後。がやがやと外が賑やかだ。
女子の声だからきっと吹奏楽部なんだろう。体育館は半面綺麗に空けておいた。
3年生かな?その先輩たちの話し声が聞こえる。
「やっぱり及川君、格好いいよ〜」
「だよねー」
「Aちゃんもそう思わない?」
俺、やっぱりモテてるなー。さっすがー。
そうニヤニヤしていたら岩ちゃんになんか睨まれたけど。
っていうか上折のその返答気になるんですけど。
なんか、妙に気になるっていうか。何と無く。
「……私あんましそういうのは」
うわぁ。かなり抑えたのかな。いつもならもっと罵倒してくるから。
いや、上折のあれは罵倒と言うよりはうーん。何て言うんだろう。
分かんないな。
「そういってぇ〜。あ、A、及川と同じクラスなんですよ!
このあいだなんか仲良さそうにしゃべってたですし」
そう思っていると確か1組の伊東夏帆ちゃんが何か言ってた。
って仲良さそうにしゃべってた?嘘。ないない。
あ、なんでさっきの子の名前を知っているかって?
俺の情報網をなめないでよね。って一人で胸を張ってたらまた岩ちゃんに睨まれた。
最近岩ちゃんが俺に厳しい気がする。なんで?
そう疑問を覚えつつもチラッと周りを見るとバレー部の先輩たちが
「美人だよなー」
「それであの少しおとなしめな性格でいいよなー」
と喋っていた。
?!
美人なのはわからなくもないがおとなしめな性格って。えー。
2年最初の日から俺に嫌みぶっかけてきた人が。おとなしめって。
あ、でも考えてみれば人見知りだからそう見えるのかもね。俺頭いいな。うん。
「先輩。この子の好きな人1組n」
そう思っているとまた上折の声が聞こえた。
でもなんか途中で止められ、見ると上方から頭をガシッと掴まれてる。
そして冷たい声音で伊東が一言。
「A。もう貴方とは話さない」
「いだい!えっ、ちょ、ちょっと?!ごめんってば。ね?」
「ねえ、夏帆の方が小さいのに私の頭つかめてるの?しかも上から」
その会話を聞いて岩ちゃんがボソッと呟いていた。
「……なんだろう。この自分を見ている感じは」
確かに伊東は岩ちゃんみたいだよな。と思った。
それと同時に元気そうで何故か安心した。
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桔梗(プロフ) - 夜美のアリスさん» 有難うございます!プロフも見て下さり感謝です……。黒バス、ハイキューいいですよね! (2014年12月23日 19時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
夜美のアリス - 更新頑張ってください!プロフみました!黒子のバスケ&ハイキュー大好きです!かっこいいですよね! (2014年12月23日 19時) (レス) id: 3b4f32f475 (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - ありがとうございます!!あ、トランペットさんなんですか!かっこいいですよね! (2014年8月24日 21時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
妃奈☆TP - 面白いです! 更新、頑張ってください♪応援しています(^・∀・^)/ あと、いらない情報なんですが、私、吹奏楽部でトランペットを吹いております(笑) (2014年8月24日 13時) (レス) id: cad065f25e (このIDを非表示/違反報告)
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