【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】

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音楽室からまた楽器を運ぶ。

管楽器から運ぶからまだ一回目はいい。

全然指とか痛くない。

夏帆といろいろ話しながら第3体育館へむかうともう半分空けられていた。

驚くべき速さである。

ネットも張ってあったし、ボールもいっぱい転がっていたのに。

はやいな。

それは置いといて


「やっぱり及川君、格好いいよ〜」


「だよねー」


「Aちゃんもそう思わない？」


及川に関して先輩たちが話しているのはまだいいが、なんか私に話を振ってきたよ？

ここは何て返せばいいのだろうか。

楽器を床に丁寧に置きながら悩む。


「……私あんましそういうのは」


無難にというか、あいまいに答えておいた。


「そういってぇ〜。あ、A、及川と同じクラスなんですよ！

このあいだなんか仲良さそうにしゃべってたですし」


なのに。なのに！夏帆がなんか余計なこと勝手にしゃべってるし。

ってなんなの。仲良さそうだった？！


「先輩。この子の好きな人1組ｎ」


だから反撃しようとしたら止められた。

なんか上方から頭をガシッと掴まれてる。

そして冷たい声音で夏帆が一言。


「A。もう貴方とは話さない」


「いだい！えっ、ちょ、ちょっと？！ごめんってば。ね？」


そう一生懸命あやまりつつあることに気付く。


「ねえ、夏帆の方が小さいのに私の頭つかめてるの？しかも上から」


私は165cm程度。夏帆は154cm程度。

10cm以上も差があるんだよね。

それでつい声に出してしまった

で、その結果は目に見えているんだよね。

あー、火に油注いじゃったよ。

案の定夏帆は音楽室の方向へとすたすたと戻ってしまった。

私は唖然としている先輩達に


「すいません、いつものことなんで気にしないでください」


といい、夏帆の後を追いかけた。

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