【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】

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「終わった」


下るときよりも登るときの方が何故か楽なんだよね。

不思議だ。

その後音楽室の準備室に楽器を全部しまい、体育館へと階段を2段飛ばしで降りる。

そして体育館の中を見るとまだ終わっていなかった。

吹奏楽の人は楽器運びが終わったらもう帰っていていいらしいのでまた階段を上る。

先生、音楽室でいってくれれば楽で良かったのに。



教室に戻り机の中からファイルとメモ帳を出しわきにかけてあったリュックの中に入れる。

そして皆を待つ。

だって岩泉にいいたいじゃん。


『おつかれさま。大変だったねぇ〜』


って笑顔で。

昨日の鬱憤を晴らしたいんだよ。私は。

そう思っているところへちょうど岩泉と及川が来た。

仲良く話している。


うっ……。及川がいると話しかけるのめんどくさい。

というか嫌だ。

あ〜、もういいや。二人にいってしまえ。


「お疲れ様〜。大変だったね。こっちは楽だったな？」


そう言うと岩泉は「はぁ」とため息をつき


「お前、ホントそう言うの好きだよな」


と言った。


「うん。あ、でも言うのより岩泉のそう言う表情見るほうが好き」


「……なんで俺の周りには性格悪い奴しかいないんだ？」


岩泉はそう言って私と及川の顔を見る。

え？こんな奴と一緒にしないでよ。

及川もおんなじことを思ったらしく


「岩ちゃんひどいよ〜。

一緒にしないで。

っていうか俺そんなに性格悪い？」


とぼやいていた。

それに岩泉が突っ込む。


「性格わりーよ！

どっちも」


『心外だよ』


そして私と及川は見事にシンクロしてそう言った。

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