【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】

similar 14 ページ15

そして終わり教室に着くと誰もいない。

もう皆、帰ったのかな。

だとしたら当たり前だ。

私以外、吹部の人はいないのだから！

ふふふふふふふふ。

そうあやしく口角を釣り上げて笑ってたところに誰かの足音が聞こえた。

ん？誰だろ。

そう思って入口の所をみると及川が。

どうやら忘れ物をしたらしい。

ざまぁ。

そう思いながら私は訊いた。


「忘れ物？」


「うん、そうなんだよね〜。

今日もらったプリント忘れちゃってさ」


あれ？意外と普通な人？

普通に話せる。


「ははっ。ドンマイ」


「……ところで楽器運び終わったの？」


「あ、うん」


いきなり話題を変えてきて少し戸惑う。


「練習は？」


「今日は練習はしない。

明日の朝に早くからきて練習するんだよ」


「ふーん」


「で、何？話は終わり？

だったら私帰るよ？」


私はそろそろ帰りたくなったので冷たく突き放した

でもまだ何かからんでくる。


「そんな冷たくしなくてもいいのに〜。

あ、中学同じだったんだよね？」


「まぁ、そうだけど……」


「じゃぁ途中まで方向一緒だと思うから一緒に帰らない？」


「い・や・だ」


「なんで？」


だって女子になんか言われそうだもん。

夏帆にもからかわれそう。

『やっぱりAさ、及川のこと好きでしょ？』

とかいってくるよ、絶対。

だからいやだ。

私がそう言うと及川は、じゃ、しょうがないか〜といって去って行った。

意外と早くひいてくれた。

よかったよかった。


私はそっと胸をなでおろし一人家に帰ったのであった。

similar 15→←similar 13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す