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そして試合が終わった。
25対23で音駒の負け。
あの後は、まあ頑張ったと思う。
だんだんいつも通りの調子になってきていた。
「あ〜疲れた」
「何もしていないだろうに」
クロ先輩に横目で見られた。
「こんなんでも集中してたんですよ!
ほら、あれです」
「なんだよ」
「集中すると脳使うので疲れるんですよっ!」
「……」
無言で、何この子、変なこと言ってる。みたいな目で先輩は見てきた。
「そういう目でみるの本当にやめてください。泣いてしまいます」
「本当に泣くか試してみようか」
「……」
この先輩、本当に先輩?
もういい。さっきやられたみたいな目でみてやんよ。
と思い視線で、なにいってるんですか、と伝えてみる。
そしたらとびっきりのさわやかな笑顔を見せる先輩。
……。
もうどう反応すればいいのかわからない。
「……じゃ」
「え?!」
だから驚いている先輩をスルーして自分の荷物の所に行った。
先輩思いではない後輩。いや、うん。分かってるけど。今のは流石にね。
と思いながら弁当箱を出す。
ちなみに弁当の中身は音駒全員同じだ。朝、皆の分も作って一つ一つ詰めた。
一日中他校にいるから仕方ない。午後だけとかなら早めの昼食を合宿所でとればいい。
それにしても贅沢な時間の使い方するなあ。と思う。
一日中相手がいるのに試合は2回。
そしてそれ以外は試合で学んだことの練習らしい。
まあいっか。私はみてるだけだし。
そう思いながら食べていた。
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桔梗(プロフ) - サカノメさん» 好みで面白い!良かったです^^有難うございます!!宜しくお願い致します……。 (2015年1月6日 2時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
サカノメ(プロフ) - この小説!夢主ちゃんの性格と、作者さんの書き方、すごく好みでとても面白いです!これからも更新頑張ってください!!! (2015年1月6日 0時) (レス) id: 92792ceb06 (このIDを非表示/違反報告)
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