【ハイキュー！！】やはり現実はゲームのようにはいかないようで。【孤爪研磨】

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いつもの練習試合より長めのアップを終え練習試合が始まった。


「……」


なんか偉そうな感じがしたら先輩たちに悪いけどやっぱりあれかな。

あまり慣れてない場所だから動きに少しキレがない。

あとは昨日の疲れがとれていないのかなあ。

一日で新幹線に乗って仙台まで来て練習試合をしたんだもん。

疲れて当然だ。


相手のチームはいたって冷静な感じ。

いつもの様子を見ていないから分からないけれど普通、って感じだ。

アップの時とはあまり変わりない。


あ、あと音駒の動きが少し悪いのは観客がいるからだとも思う。


「及川先輩〜！」


「及川君〜」


いやなにこれ。

ほとんどの女子が及川さんという人を応援。

まあ男子もいるけどね。

なんかその女子の声援に山本は……言葉にしなくてもわかるよね。

なんというか、その、凄い顔をしている。


私は苦笑いしながら試合を見ていた。




「あっ……」


今は2セット目。

青葉城西は20点で音駒は17点。

そしてたった今相手のノッポのらっきょうみたいな髪型をしている人が打ち、

それを取れずにまた相手に一点入った。

そこで監督がタイムアウトを取った。


「……丁寧につなげ。ただそれだけだ。

相手は上手い。だがそこまで上というわけじゃないよな。孤爪？」


監督が研磨に振る。

研磨はオドオドしながらも答えた。


「……そう。そこまで、上ってわけじゃ、ない」


そして相手のチームについて監督が少し話して再開した。

それにしてもあのオイカワさんだっけ？オギカワさん？のサーブ凄い強力だな。

あと技術がすごくて仲間の事を知り尽くしている感じがする。


研磨も負けてないけどね。

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