game18... ページ20
数十分後。
「勝った……！」
流石に3回続けては疲れた。
でも勝てて良かった。
「やっぱり、チェスじゃAに勝てない……」
隣で研磨がぼそりと呟いた。
自慢、かもしれないけど確かにそう。
研磨に一度も負けたことがない。チェスでは。
要するに他のゲームではほとんど私が負けている。
だからチェスでぐらいは勝たないとね！
……まあそこまで強いわけじゃないけど。
「まあ他では負けっぱなしだし。
でも研磨とやるといつもより頭使う」
そうやって言った時あくびが出た。
私はあわてて口に手を当て窓の方を向く。
あくびしてる顔とかアウトなので見せたくない。
……元からいろいろアウトだけどさ！
容姿とか、おおざっぱな性格とか、行動とか、……頭とか！
だからね、今どうにかできるぐらいはやろうと思い実行中。
なんだけど……あくびしているのが研磨にばれていた。
「……眠いの？」
その言葉を聞いて表だけいろいろ女子っぽくしても無理な気がしてきた。
やっぱり中なのか。
いやでも容姿、とも言うよね。
……結局全部なのか？
わからない。
そう思い心の中でため息をつきながら答える。
「うん。ちょっとね」
「寝て、いいよ？……起こしてあげるから……」
「えっ？！でも、……」
今私は迷っている。
寝るか寝ないか。
寝顔は見られたくないけど、眠い。
眠い。でも見られたら私精神的に死ぬ。死ぬ！
どうしよ。
そう考えている間もどんどん瞼は重くなっていく一方で。
結果、私は寝ることにした。
だって眠いから仕方ないよ。
私は欲望に忠実に生きる！
……なんちゃって。
寝顔は見られたくないので、
ジャージの下に来ていたパーカーのフードを深くかぶって窓の方を向いた。
そして研磨の方をちらっと見て
「ごめん。じゃ、できるだけ自分で起きるから！
……でも起きれなかったらごめんね」
と言ってまた窓の方を向き、目を閉じた。
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桔梗(プロフ) - サカノメさん» 好みで面白い！良かったです＾＾有難うございます！！宜しくお願い致します……。 (2015年1月6日 2時) (
レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
サカノメ(プロフ) - この小説！夢主ちゃんの性格と、作者さんの書き方、すごく好みでとても面白いです！これからも更新頑張ってください！！！ (2015年1月6日 0時) (レス) id: 92792ceb06 (このIDを非表示/違反報告)
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