game15... ページ17
「で、結局俺の負けかぁ」
「乙です」
「嫌みだね〜」
結果は先輩の言った通り私の勝ち。
私が最後ビショップでとった。
まあチェックメイトだったから他にもとれた駒はあるけど。
先輩は伸びをした後、小さく欠伸した。
その姿はどこか猫ぽかった。
音駒の主将だけに猫っぽい、か。
うん、いいかも。
そんなことを考えていたら不意に苗字を呼ばれシャキッとなる。
「篠原」
「はい？」
「俺ちょっと寝るから」
唐突に私の苗字を呼んだかと思えばそれか。
確かに眠そうだった。
「はい、ってええっ？
もう一戦、やりましょう？
刀を交えましょう？！
なんならリバースもできますよ？
持ってきてるので」
これで終わりって、嘘でしょ！
ちょっと待って下さい、先輩。
この娯楽の時間がぁ。
「カッコよく言ったって無駄だからね？！」
「うううううううううううううううううううう」
「あと、凄い勢いで唸っても駄目だからね」
念を押された。
うぐぬう。
そこでちょっとふてくされ気味だった私に夜久先輩が提案した。
「そんなにやりたいなら研磨とやったら？
研磨できるんでしょ、チェス」
「……まあ」
夜久先輩が訊けば研磨はゲーム機から顔を少し上げ小さめの声で返した。
「じゃ、そういうことで。俺は寝るよー」
「お前もひどい先輩だよな」
そう言ってクロ先輩はひらひらっと手を振って夜久先輩とともに椅子の向きを変えた。
最後のクロ先輩の笑顔が妙にニヤニヤしてるっていうか、からかっている感じだったことは
……気にしないようにしよう。
気にしたら負けじゃあ！
だって最近毎日ああいう風に笑われてるし。
私はそこでため息をついた。
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桔梗(プロフ) - サカノメさん» 好みで面白い！良かったです＾＾有難うございます！！宜しくお願い致します……。 (2015年1月6日 2時) (
レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
サカノメ(プロフ) - この小説！夢主ちゃんの性格と、作者さんの書き方、すごく好みでとても面白いです！これからも更新頑張ってください！！！ (2015年1月6日 0時) (レス) id: 92792ceb06 (このIDを非表示/違反報告)
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