【ハイキュー！！】やはり現実はゲームのようにはいかないようで。【孤爪研磨】

game14... ページ16

ていうか


「先輩！」


「なに、どうしたの。なんでそんなにテンションあがったのさ」


先輩の顔がニヤニヤしている。

さっきの私の行動を見てか。

この人がいるときは気が抜けないな。

と思いながら


「それよりチェックですよ、チェック！」


私は城(ルーク)を動かした。

ちなみにこの駒は上下左右にしか動けない。

ビショップは斜めだけ。

ルークは上下左右だけ。

まあ対照的って言っていいのかわからないけど対照的な感じだ。


「げっ」


そして先輩は顔をしかめる。

先輩の王(キング)は結構ボードの端の方にいて身動きがとりにくい状況だ。

しかも私の女王(クイーン)は先輩のキングの近くにいる。

クイーンがいると心強いわ。

最強だもん。

駒の中で。

上下左右斜め、全ての方向にどれだけでも動ける。

まあナイトみたいに飛んで動けるわけじゃないけどね。

ちなみにキングはいちばん弱い気がする。

まあでもポーンと同じぐらい？

だって上下左右斜めどこにでも行けるけど一マス分しか動けないっていうね。

だから追いつめられた時


『キングだろ？ヒキニートじゃないんだからもっと体鍛えとけよ。

女に負けてどうするクイーンに負けてどうするんだ！』


って思う。毎度。


……まあそれはどうでもよくて。

先輩はとりあえずキングを私の駒が狙えないような位置に動かした。

でも、それはもうボードのかなり端。

これなら結構すぐに決着がつくかな。



って思っていたのに！



「……なっかなか先輩もいい性格してますね」


「だろ？」


先輩は自慢げにキングの駒を動かした。

そこは上下左右にしか行けないルークでは

ダイレクトに行きにくく周りには結構駒がある。

逃げおって。

しかもキングがいなくなるとキングの奥に隠れていた先輩のルークが顔を出す。

同じ列だから今ここで逃げないととられる……！

やば。

とりあえずここは逃げるしかないか。

後ろに下がるのは何とも癪だけど。

しょうがないよね。

ポーンならまだしもルークはあんまし失いたくないから、ね。



＿＿＿＿＿＿

チェスについて解りにくくてホントスイマセン……。
なにか質問やご指摘などがあれば、もうなんなりと申してください。
できるだけ解りやすくするように努めますのでよろしくお願いします……。
2015．1．6． 桔梗

game15...→←game13...

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す