【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】 2nd

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「大丈夫？」


松川が聞いてくる。


「うん。なんかもういろいろ駄目でする。

早く勉強始めよう」


もう気にしないで勉強を始めた方が楽だと今思った。

ので私はシルバーのシャーペンを持つ。

そんな私を見て他の人たちも勉強の準備をしていた。


「ていうか一ついいかな」


花巻の声に皆が花巻を見る。


「ちょっと机が狭すぎないですかね」


ああ。と一様に納得した。

確かに5人で教科書とか広げてやるには狭すぎる。

あ、でも及川は漫画読んでるから4人かな？


そこで気付く。


これは、もしかして、もしかして。神様がくれたチャンスですかね。

この場から抜けてもいいよーっていう。


私はうきうきしながら皆に言う。

ちなみに手には教科書と荷物でもう立っている。


「じゃあ私下の階でやるからあと4人でやっててね！

分からないところあったら訊きに来ていいから！」


「……それはだめだろ」


岩泉が呆れたように言う。


「えっ」


なんでですか、岩泉さん。

教えてください。

私の心の声が聞こえたのか知らないが岩泉は淡々と答えた。


「一番頭いい人がこの場から抜けてどうする。

他の4人が困るだろう」


「うぐっ。

私、そ、そんなに頭良くないからねっ。うん」


「嫌みか。

とりあえずダメだ。一番効率悪くなるだろう」


岩泉の言う事はもっともなので従わずには居られなかった。


「でもさ、及川に教えてもらえばいいじゃん。

私よりは下だけど頭いいんでしょ？」


「Aはいちいち一言余計だよっ！」


及川を無視して松川が言う。


「あれが使い物になると思いますか？」


私は即答した。


「い、い、え！」


たしかにさっきまでずっと漫画読んでたし、及川に教えてもらうの癪だし。

うん、確かに及川はダメだ。

しょうがない。もう諦めます、上折さん。


「そころでどうすんの、テーブル」


「で、別れるのもなんだから下の大きいテーブルで皆でやらないか」


そうして勉強会は続行された。

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