【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】 2nd

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ったくなんなんだあいつら。

俺、あいつらに何か言ったっけ？

そう思いながら急いで階段を降りる。

後ろには興味本位でついてきた及川。

なんでついてきた。


そして玄関まで行くと例の二人……花巻と松川がいた。

二人の服装は俺たちと同じ。要するに制服であった。


「何で来たんだよ」


「勉強教えてもらおかなーって」


「及川もいるって聞いたから。及川何気に頭いいじゃん？」


悪びれずにも言う二人。


「何気にはいらないよ！」


「……はあ、そう言う事か」


俺がため息をついたところで花巻が声を上げた。


「あ」


「なんだ？」


花巻が声を上げた理由が解らなくて思わず訊き返した。


「なんか女子もいる感じ？」


花巻の視線の先はAのローファーだった。

俺らのよりも確実に一回り小さいし、

少しデザインが異なっているのですぐわかったらしい。

俺は頷きながら返した。


「ああ。かなり頭の良いやつ。

上折Aっつうんだけど知ってるか」


俺の質問には松川が答えた。


「知ってるけど。俺、去年同じクラスだったし。

確かに頭いいよな。しかも顔がいいっていう」


「あ、俺も知ってる！美人で頭いいって。しかも音楽も美術もできるって。

先輩や後輩たちの間でも結構有名らしいね。

てかどんぐらい頭いいの？及川ぐらい？」


そんなに有名だったのか。

若干驚く。

普段普通に話してるからあまり気付かなかった。

ていうか花巻とは一回も喋ったことないだろうに。

見たとしても廊下ですれ違う程度だろう。


「多分及川より少し上のはずだったが」


「え……」


俺がそう言うと及川はショックを受けていた。

どうやらAに負けているとは思ってもいなかったらしい。

まあ二人とも俺らよりは全然頭いいからそこまで差は気にならないんだけどな。

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