【ハイキュー！！】高校で初めて話した彼女はどこか俺に似ていた。【及川徹】 2nd

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「じゃあ、悪いんだが……勉強教えてくれないか？」


最初驚いてちょっと理解できなかった。


「？？……！？えっ？

やめた方がいいよ。

もっと頭悪くなるから」


勉強教えるの？

私が？

いやだってもっと頭いい人いるじゃん。

そう思ったから素直にそう返す。


「もっととかさらっと嫌み混ぜるな。

とりあえず頼む。

赤点とると再試とか補習とかで部活いける時間が短くなっちまう。

あと先輩からの圧力が……」


語尾が小さくなる。

その言葉を聞いてああ、と私は察した。

いろいろ大変そうだもんね。

強いのも。


「でもそんなに岩泉ってやばかったっけ？

点とか成績とか」


中学とか一年の時はそんなんでもなかったはずだけど……？

確か平均よりちょっと上、いい時は結構いい点数とってたはず。

あれおかしいな、と思ったので訊いてみた。


「あー、最近急降下中でね。

岩ちゃん落ち込んでるんだ。ねー」


横から出てきた及川の答えを聞いてちょっと驚く。

そうだったのか。

要するに一年の後半からちょっと落ちてたってこと？！


「及川黙れ」


言葉と同時にゲンコツが及川の頭に降り注いだ。


「っつうううっ？！」


及川は頭を押さえ唸りながらじたばたし、

岩泉は無言で殴った手をもう片方の手でぱしぱしと払っていた。

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