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案の定、前よりも二人の仲は険悪になってきた気がする。
部活が終了したとき部員同士で
『お疲れー』とか『お疲れ様です』とか言うんだけど二人がすれ違う時
「……」
「……」
お互い無言。
まるでそこに誰もいないかのように無視をする。
その瞬間音楽室の気温が1、2度下がった気がした。
その日の帰り、夏帆と詩乃と帰っていた。
「美菜、なんなの。私が何したっていうんだろ」
そして詩乃の愚痴が始まった。
「……うん」
「……」
何と無く中立立場にいる私と夏帆は同情も反論もできない。
しかも悪いのは美菜だけじゃないと思うのだ。
詩乃も。うん。
「吹奏楽部は団体でやるからさこんな部内が荒れてたらダメなのに」
「確かにね。……どうしようか」
「一回話し合ってみる？」
「でもまた前と同じ様になっちゃう」
そう。1，2回したのだ。本音をぶつける、という話し合いを。
でも一回は本音を言えてなかった気もするし、
もう一回は口喧嘩になって仲直りしないで終わったんだ。
あー、もう。じれったい。
1年が入ってくるというのに。
だから言ってしまった。
「……明日土曜で時間があるからさ、やろうよ。
失敗に終わってもいい。とりあえずやんない？2年全員で。
いまのままじゃ駄目だと思うから。
いまのままで1年を教えて、3年を支えることは無理だよ？」
まさか私が此処でこういうとは思っていなかったんだろう。
夏帆と詩乃は若干驚いていた。
「……確かに」
「で、どうするの？
やるのかやらないのか」
「私はAの言うとおりやった方がいいと思う」
夏帆は私に賛成してくれた。
詩乃。どうする？
「……明日、ね。うん。やんなきゃいけないもんね」
あまり乗り気ではないことは分かっている。
私だって乗り気ではない。練習時間を削ってまでやりたくないのだ。
あと私が詩乃の立場だったら嫌だな。
だから詩乃の気持ちは分からなくもない。
「じゃあ、明日の朝一番で先輩に伝えとくね。
またね〜」
私はそう言って二人と別れた。
だからってやめるのはダメだから。
やらなくちゃいけないんだ。
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桔梗(プロフ) - ひなさん» そうなんですか？！羨ましい限りです。私は苦手なので……。コメント、閲覧、ありがとうございます！ (2015年1月17日 18時) (
レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
ひな - いきなりですが、私数学大好きです。 (2015年1月16日 18時) (レス) id: 2ff5a51f5c (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - 猫パンチさん» 有難うございます！孤独なお姫様の方にもコメントして下さった方ですよね？！本当にありがとうございます！頑張ります！ (2015年1月11日 16時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
猫パンチ(プロフ) - 面白かったです！読んでいて「あー私もこーゆー時あったなー！」ていうところがありました…更新頑張って下さい！たのしみにしています！！ (2015年1月1日 3時) (レス) id: 668164180b (このIDを非表示/違反報告)
桔梗(プロフ) - ポテトコーンさん» コメント有難う御座います！面白く思っていただけて嬉しいです。実はこの作品、結構私の実体験も入っているんですよ…(笑)更新頑張ります！ (2014年11月23日 0時) (レス) id: 647d957ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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