甘えん坊(一聖) ページ6
眠い。
ひたすら眠いけど、俺は待ってる。
”ご飯買って帰るよ。眠かったら寝てていいよ”
大好きな彼女からのメール。
そりゃ、久しぶりに会えるんだから寝るわけないだろ。
アイツも俺も仕事が忙しくてなかなか時間が合わないけど、夜だけは会える。
お互いこうやって待っていて、どちらかというと、Aのほうが待ってる回数多い。
だから、今度は俺の番。
あ〜…Aはこんなに眠い思いして待ってんだな〜…。すげえな〜…。
当たり前だと思ってたけど、結構大変。
鍵が開く音がした。
A:ただいまぁ…
一聖:おかえり。
A:てっきり寝てるかと思ってた…
一聖:最上級に眠い。
A:寝る？
一聖:膝枕。
A:はいはい。
俺はいつもこうやってねだる。
だって、あったかいし、頭を撫でていてくれるから心地いいんだ。
俺が唯一Aに甘える時間。
この時だけは、ゆったりと時間が流れてまるでこの世界に俺らしかいないように感じる。
A:一聖、ここで寝ないでね？運べないから。
一聖:寝る。Aも、もう寝る？
A:うん。
一聖:じゃあ、今度は俺の腕枕だな。笑
A:別にしてもらわなくてもいいけどね〜。笑
一聖:いいの？
A:うそ、して。笑
一聖:ん、おやすみ。
こんな日々が一生続きますように。
end.
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作者名：華音-kanon- | 作成日時：2015年2月8日 19時
