V系短編

眠り姫は待ち続ける(BugLug→一聖) ページ10

一聖:たーだいま。

A:ああ、おかえり…

一聖:寝てた？

A:あー、うん

一聖:そのまま寝ててよかったのに…。

A:一聖、コーヒー飲みたいでしょ？

一聖:まぁ、うん。

そう。俺は一日の終わりにAがつくるコーヒーを楽しみにしている。

これがないと、どうも次の日に調子が出ない。

A:はい、おまたせ〜

一聖:ありがと。

Aもコーヒーが好きだから豆を買ってきて家で豆を挽いている。

一聖:やっぱりAのコーヒー飲まないとダメだわ〜。もうちょっと作業するから寝てていいよ。

A:…zzz

一聖:って、寝てるし。

寝てていいよとはいいつつもちょっとイチャイチャしたかったなあ…。


でも、こんな時間に起こしちゃったしいつも迷惑かけてるな。

急にそんなAが愛おしくなり頭を撫でる。

一聖:いつもありがと。

寝ているAにそっとキスをする。

A:んん…いっせー……zzz

一聖:なんだ、寝言か…

さて、この眠り姫をベッドに運んで作業しますか。

-次の日-

Aサイド

A:あれ…寝ちゃった…

テーブルに手紙と朝ごはん的なものが乗っている。一聖がつくったのかな？

Aへ
今日は5時から撮影なので早めに出ます。帰りは早めに帰るようにします。ご飯つくったから食べろ。絶対うまい。

最後の文が一聖らしくて笑ってしまう。

A:ふふっ。

ああ、あの俺様一聖くんがつくったんだもんな(笑)

きっと食べないと怒られちゃう。

食べ終わり(美味しかった)お皿を片付けようとするともう一枚紙が出てきた。

いつも遅くまで待っていてくれてありがとう。これからもよろしく。

これだから。


これだから、ずっと待っていたくなるんだ。

どんなに待たされてもきっと君を待っているよ。

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