よんじゅー ページ40
°
でっか〜〜、と口を開けていると、もう目の前にはオレンジ色の髭の王様がいた。
「聞くがジンベエ…隣は誰じゃもん。」
『うっ…ぐすん……わだじは、Aです……ふぇぇん』
「な、なぜ泣いてるんじゃもん！？」
一段と慌て始めるナンジャモンジャ王(違う)
王の近くにいる兵達も何事だと焦る。
「すまんなネプチューン王。こやつが泣いてるのは、さっきサンゴが丘で…」
『サンゴが丘で！私が人間だからって！！嫌な視線送られて！！うぅっ…私はただ、この島の人達とお喋りしたいだけなのに……うわぁぁぁんん！嫌い！！もう嫌い！！あの人たちがおでこ擦り付けて謝るまで許さない！！』
「はぁ……というわけじゃ。」
ジンベエが、よしよしと慰めてくれるおかげで、少しずつ収まってはいくが、私の目から零れる涙は止まらない。
「そうか……それは、悪いことをしたんじゃもん。」
『い、いえ…私は貴方に謝ってもらいたいわけじゃないので……うぅっ…』
「…右大臣、ハンカチを貸してやるんじゃもん。」
「はい、ただいま。………宜しければどうぞ。」
『あ、ありがとう…』
ポロポロと溢れる涙も、みんなの優しさで止まっていった。
『みっともない所を見せてしまい、すみません。……その、本日は私からネプチューン王に、お話がございまして…』
「ワシにか…？」
『はい…失礼ではありますが、王とジンベエ以外は出て言って貰えると助かります。』
「なりません！ジンベエ殿のお連れ様であろうと、我々が離れることはできません！」
右大臣である、タツノオトシゴのような彼がそう言い張った。
だけど、私だって、秘密にしたいことの一つや二つある。誰だかわからんやつに教えるほど、これは安い秘密じゃない。
「いいんじゃもん。皆は外の警戒に当たれ。ここに、誰一人として入れるな。王子達もだ。」
「わっ、わかりました…」
話のわかる人でよかった。争い事は嫌いだからね。手出したら負けだもんね！
「退いたか。それで、話ってなんじゃもん。」
『はい。その……水下宗一郎って、ご存知ですか？』
「宗一郎殿を知ってるのか？！」
ぶわっと、彼が慌てて立ち上がるほど危険な人なのか、それとも、彼の古い友人か。
『あ、あの！私の…祖父の名前なのですが、何か知っていることがあれば教えてください！！お願いします…！』
「君の…祖父か……宗一郎殿は、わしの恩人で、先生なんじゃもん。」
…先生か、それは予想できないよな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 607人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MARE(プロフ) - なんでSANが無くなるんだ、、、 (2021年5月26日 2時) (
レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - ﾊﾊｯくらえｯｯ！！"七千枚瓦正拳"ｯｯｯ！…なっ！ﾄﾞｶﾞｯクッ、、、強く、なったじゃねぇか…しゃってぃ…ｶﾞﾌｯこれでお前も…我輩を越えれたな、、、。更新も、、、応援してるぜ……！ファイトｫ！イッパァアアアツ！…！！ (2020年4月30日 22時) (レス) id: fdb03c14d7 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるろってぃ(プロフ) - あイカさん» 先輩には適わねぇっす…＿|＼○＿ え、そんなことできるんですか？！！�� 試す価値はありそうですね…！暇極めてるのでお話書きまくってますいつもコメントアザスっっ！！これからも精進します！！五千枚瓦正拳！！ (2020年4月28日 22時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - よし、三千世界で自分の勝ちっすね()おもろ投票、おもろい事に、なんと、何日か経ってまた星を押すと、何故か投票出来るんですね〜ぐへへへへへ(((あ、これって云って大丈夫なのか…？ま、いいや()更新頑張っ！くらえっ！"ウルトラマリン"！！！ (2020年4月27日 2時) (レス) id: d09843228a (このIDを非表示/違反報告)
しゃるろってぃ(プロフ) - あイカさん» そうなんですお爺様なんです宗一郎は。私も毎回おもうんです。なんで評価ボタンは1度しか押せないのかと。煩悩の数だけ飛ばしましょう。百八煩悩砲だけに…なんつって。…殴っていいですよ(^^) (2020年4月24日 23時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
