じゅうさーん ページ13
°
「おいお前！俺たちの銃取ったな？！」
『かっこよかったからつい……ゆるして？』
扉を開けた先で、少し重い銃の照準を、男の頭に合わせる。
慣れない衝撃が私の身体を震わせた。
「ぐぁッ……」
『流石に、ヒットなんて言わないか。』
扉の向こうから、私を撃った奴が逃げるのを見たので、そのまま足と背中を狙った。
「うっ…」
銃声しか聞こえなかったが、倒れたのを確認した。
「A！！」
『い、イゾウ！良かった、安心したよ！』
「銃 使えるんだな。こっちはヒヤヒヤしたぜ…」
汗が目立つ彼の顔を見て、ホントに心配だったんだ…と少し申し訳なくなった。
『あの二人が中々いい銃持っててさ、彼らにはもったいないからパクった！』
「海賊らしくなってきたじゃねぇか、やれるかA。」
『まぁ、こういうのは気合いが大事だからね。』
やるしかない。いつもそうだった。
『(反応しなさい…これは夢でも偽物じゃないんだから…！)』
「Aっ！！」
『任せな！』
手に握られた二丁の拳銃が、次々に周りの敵を打ち倒す。
『うおっと！』
「チッ クソが！」
だがしかし、相手の経験に少し押されるA。どうしようかと悩みどころだ。
「A！」
『うぁっ…！』
右腕に2発撃たれた。痛くはないが、咄嗟にそう声に出してしまう。
先程も思ったが、
『なーんてね、これが摩訶不思議！効きませーん。』
「おまっ、自然だったのか？！」
『さっき中で撃たれた時に知った！』
だから、弾が海楼石でない限り、私は無敵である。
「あんまふざけんなよ。」
『勿論！こっから真面目。』
相手に銃口を向ければ、手に伝わる振動が肩まで届く。
『やべぇまたハマりそう。』
「何に？」
『サバゲー。』
戦いの最中に聞くなんて、彼は随分余裕があるらしい。そんな私も、喋れるだけいいのかもしれない。
『…向こうにマルコが……やばいよイゾウ！狙われてる！』
「何？！」
見た感じ、マルコは今相手してる敵で手一杯。敵船からマルコを狙うスナイパーライフルが目に入った。
『あれはきっと海楼石…マルコーーー！！！』
叫んでは見たものの、私の声など、この戦闘の場じゃ届かない。
『お願い……気付いて！！マルコーーーーー！！！』
「っ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 607人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MARE(プロフ) - なんでSANが無くなるんだ、、、 (2021年5月26日 2時) (
レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - ﾊﾊｯくらえｯｯ！！"七千枚瓦正拳"ｯｯｯ！…なっ！ﾄﾞｶﾞｯクッ、、、強く、なったじゃねぇか…しゃってぃ…ｶﾞﾌｯこれでお前も…我輩を越えれたな、、、。更新も、、、応援してるぜ……！ファイトｫ！イッパァアアアツ！…！！ (2020年4月30日 22時) (レス) id: fdb03c14d7 (このIDを非表示/違反報告)
しゃるろってぃ(プロフ) - あイカさん» 先輩には適わねぇっす…＿|＼○＿ え、そんなことできるんですか？！！�� 試す価値はありそうですね…！暇極めてるのでお話書きまくってますいつもコメントアザスっっ！！これからも精進します！！五千枚瓦正拳！！ (2020年4月28日 22時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
あイカ - よし、三千世界で自分の勝ちっすね()おもろ投票、おもろい事に、なんと、何日か経ってまた星を押すと、何故か投票出来るんですね〜ぐへへへへへ(((あ、これって云って大丈夫なのか…？ま、いいや()更新頑張っ！くらえっ！"ウルトラマリン"！！！ (2020年4月27日 2時) (レス) id: d09843228a (このIDを非表示/違反報告)
しゃるろってぃ(プロフ) - あイカさん» そうなんですお爺様なんです宗一郎は。私も毎回おもうんです。なんで評価ボタンは1度しか押せないのかと。煩悩の数だけ飛ばしましょう。百八煩悩砲だけに…なんつって。…殴っていいですよ(^^) (2020年4月24日 23時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
