不自由な耳 ページ38
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まだいける、まだやれる
自分が何故今生きているのか、不思議だった
『 "意志無き魔物よ 神崎Aの名の元に
その姿 戻してみせよう" 』
拳から溢れ出る光
その光は、ドラゴンの目を刺激する
「キィィイイイイイ!!!!!!」
『うぐっ!!!』
わずか2mの距離で鳴かれると困る
なぜなら、耳から血が出るからだ
『あ"ぁ"っ』
鳴き声が酷ければ、そこから出る空気もまた痛い
風速80mは余裕でありそうだ
「A……さ…ん………。」
ふと、私の耳に…いや、頭に響いた言葉だった
アリスさんが助けを求めている
『負ける訳には……行かないんだよ!!!!』
耳なんか抑えていたら、魔法が使えない
発動条件であるからだ
『 "汝の身体を蝕む呪いよ
今ここで自由となり 汝を解放したまえ" 』
耳が壊れて何も聞こえない
ただわかるのは、ドラゴンが黄金に輝き
それがやがて人間なる光景であった
「やったのか…??」
「勝った…勝ったぞー!!!」
駅周辺で騒ぐ人は、そう叫んでいた
もちろん、Aには聞こえないが
『ふぅ…。』
「お前の客だろう、お前が片付けろ。」
エンデヴァーから
何か話しかけられているようだが
なんと言っているのか全くわからない
「A!!こんなに無理をして…大丈夫かい??」
オールマイトも私に近づき、そして話しかける
大きな戦いが終わったからか、
いつもより穏やかな雰囲気である
「Aさん!!ありがとう、助けてくれて…!!!」
『良かった…アリスさんが、無事、で……。』
バタ、と何の抵抗もなく倒れたA
ギリギリで受け止めるオールマイトも、
力がないからか、支えることもままならない
「A…A!!どうして……!!!」
私はまた失うのか…と、拳を握りしめていた
「オールマイト、一体何をして……」
「Aが…返事をしないんだ…。」
「何?!何故直ぐ言わんのだ!!病院に連れて行け!!!」
声は聞こえないのに、
パトカーのサイレンや、救急車や消防車の音が
聞こえるような気がした
『うるさいなぁ…。』
うるさくないはずなのに、
賑やかな音が聞こえる気がした
「Aっ!!!」
「Aさん!!!」
目を開けると、まず1番にトシさんが目に入り
顔に大粒の涙が落ちてきた
「頼む……Aは…死なないでくれ…!!」
『トシさん…今私、何も聞こえないんです。』
「え…??」
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死魔(プロフ) - 今更感なかった！！！ (2019年8月8日 19時) (
レス) id: 02492ec825 (このIDを非表示/違反報告)
死魔(プロフ) - 好きです！！！今更感ありますが！めっちゃ感動しました！完結おめでとうございます！ (2019年8月8日 19時) (レス) id: 02492ec825 (このIDを非表示/違反報告)
しゃろん(プロフ) - みるくここあさん» えええええありがとうございます!!!!めちゃウマです!!!!可愛い!!!!! (2019年1月24日 1時) (レス) id: c5bdc26a75 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - https://img.u.nosv.org/item/no4510471/1548254682すいません!!こちらでお願いします (2019年1月23日 23時) (レス) id: f844d1cb58 (このIDを非表示/違反報告)
みるくここあ(プロフ) - 初めまして！！素敵な夢主ちゃんに惚れました(笑)下手くそな絵ですが、夢主ちゃんを描いて見たのでお時間があったら見て頂けるといいなあと思いますhttps://share.icloud.com/photos/0rIB9xqgXl8l99ionwYpIVwvA (2019年1月23日 23時) (レス) id: f844d1cb58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃろん | 作成日時：2019年1月6日 20時
