4 ページ4
窓から差し込む光で目を覚まして
スマホを見るともう朝の9時。
メッセージと着信が数件、
全てグクからだった。
【ヌナ！！どこにいるんですか？】
グク、家に帰ったんだ。良かった…
安堵の気持ちが優先して敢えて返信はしなかった。
しばらくして顔を洗おうとバースルームの
鏡に映る自分の顔にギョッとする。
原形がないくらい
目が腫れていてボクサーも顔負けだった。
「最悪…」
それでも昨日の事を考えると
涙は止まらずそのままベットに潜った。
.
.
.
JK「ヌナ…もう泣かないで？
目が痛そうだよねぇ、ヌナ？」
微かに寝返りを打とうと体を動かすと
暖かな温もりに包まれていて、
一瞬夢なのかと疑うくらい心地が良い。
「夢？」
JK「ヌナ、寝ぼけてるの？ﾌﾌｯ可愛い」
暖かな温もりの先を見上げるとそこには
グクがいた。
JK「グク、どうして、、？」
「頭冷やして、謝ろうって思って帰ったら
ヌナいないんだもん。ビックリしたよ」
JK「ごめん、グク、私が悪いのに…」
「ううん、ヌナの性格分かってるはずなのに
ちゃんと待って話聞いてあげなかった僕が
悪いから」
またギュッと抱きしめられて、グクの暖かさと
優しさに涙が溢れた。
JK「も〜泣かないでヌナ、ごめんね？」
「グク…」
JK「ん？」
「大好き…私にはグクしかいないの…っ
お母さんに無理矢理脅されて…っ、、お見合い
、、行って、、っ、でも断って来たの…」
泣きながら説明する私をグクは子供を
あやすみたいに優しく背中をさすりながら聞いてくれた。
JK「ヌナ？僕、ヌナのお母さんにご挨拶に
行ったらダメですか？」
「…ううん、ダメじゃない、、」
昨日一晩でグクを失う事が何より恐ろしい事
だって心底味わった私の返事は即答だった。
JK「はぁ〜良かった」
JK「それと…
ヌナは本当に結婚も子供も興味ないの？」
「えっ？」
JK「昨日さ、電話でそう言ってたから」
「それは…」
JK「僕はね、いつか、ヌナに僕の赤ちゃん
産んで欲しいなって思ってるよ？可愛い僕と
ヌナの赤ちゃん」
「グク…」
JK「ヌナにもいつかそう思ってもらえる様に
僕、頑張るからね？」
そう言って笑うグクの可愛くて優しい笑顔に
また涙が溢れた。
JK「グク…愛してる…」
「そうじゃなきゃ、困るよ！(笑)」
いつかこの気持ちが落ち着いたら…
その時はグクに話そう。
私も、同じ気持ちだって事を。
Fin
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 701人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さなまる(プロフ) - ha auraさん» わぁ（ ; ; ）ha auraさん嬉しいです、ありがとうございます！実は続きを少し書いてるんですが最近、スランプ気味で、、続きが浮かばなくて（ ; ; ）でも完結はさせたいと思っているので完成した際は見て頂けると嬉しいです^^ (8月3日 19時) (
レス) id: cf377dce29 (このIDを非表示/違反報告)
ha aura(プロフ) - こんにちは。さなまるさんの短編集が大好きで何回も読んでます。海のジョングクも大好きですが、「あの日君と」の続きが気になりすぎますー。ぜひ完結してくれたら嬉しいです。これからも応援してます。 (8月3日 8時) (レス) id: 23077edf51 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さなまる | 作成日時：2023年5月11日 19時
