天使の誘惑(∞) (ページ27)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:15,027 hit

黄色くんは浮かれ気味ページ27

.

A先輩と付き合い始めて1週間が経った。

俺は確実に浮かれとった。

A先輩の態度は相変わらず冷たい。

いつでも全部夢でした、冗談でしたって言われそうなくらい、A先輩は変わらないままやった。

まるで羽根ですぐに飛び立って消えてしまいそうな天使。

そんな危なかっしさがあった。

せやけど俺の部活の帰りを待っていてくれたり、たまーにやけどお昼も一緒に食べたりしとった。

ただやっぱり気になるんは大倉の存在で、俺たちはあんまり喋らなくなった。

大倉に避けられてる気がするねんな。

まぁあれだけ姉ちゃん好きやったから当然か。

大倉はわかるんやけど、わからへんのは丸や。

ずーっと空元気っていう感じやねん。

前にA先輩のこと好きや言うた時、そうなんやーって特に大事にはしてへん様子やったけど、取り繕ってただけか？

まさか丸もA先輩のこと好きやったとか…

ありえるな。

あいつ、A先輩が部室に来る時妙にテンション高かったしな。

せやからって今はもう俺の彼女や。

丸にも、誰にも渡されへん。

今日は部活の後A先輩とデートすんねんな。

っていっても一緒に帰って、A先輩の買い物に付き合うだけやねんけど。

それだけでも俺はめっちゃ嬉しいねん。