緑くんはハラハラ ページ17
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最近、A姉ちゃんに変な虫がまとわりついとる。
それが俺を不機嫌にさせる最大の要因や。
昔からA姉ちゃんはモテた。
せやけどそれを全然相手にしてへん感じが余計に相手をそそる言うか…
今回のは相当厄介なタイプな気がすんねんな。
まぁ、その厄介な相手っていうのが、同じ部活の亮ちゃんやねんけど。
今日やってA姉ちゃんが珍しく部活に顔だそうもんならそっこー話しかけに行きよる。
｢A先輩〜来てくれたんですかー？
めっちゃ嬉しい｣
｢はいはい！
別に亮ちゃんのためやないからね〜｣
軽くあしらわれてやんの。
最近こんなんばっか見とるから家に帰ったら事情聴取せな、なんて思いながら課題曲の楽譜に目をやった。
いっつもハラハラしてる俺の気持ち、ちょっとは考えて欲しいわ。
でもここではあくまでも冷静なフリや。
家に帰ったら、先に姉ちゃんはおった。
おかんと話しながら夕飯の支度しとった。
｢忠義おかえり〜、部活楽しかった？｣
A姉ちゃん、毎回これ聞いてくんねん。
たぶん俺がどれだけドラム好きか知ってるからやろな。
ほら、ドラムってスペース取るやろ？
練習できる所って限られんねん。
せやからA姉ちゃん、俺が思いっきりドラム出来んの喜んでくれてるんや。
にしても姉ちゃんの部屋着、露出多すぎひん？
いくら暖かくなってきたからとはいえ、短パンは足出しすぎや。
こんなん他の男が見たら…
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年2月28日 18時
