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横山くん6 ページ6

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英花先輩達の姿が完全に見えなくなると、横山先輩は振り返って、しゃがんでいた私に手を差し伸べてくれた。


「すみませんでした。」


「かまへん。」


「どうしてここが分かったんですか?」


「練習後、待ってたけど全然来おへんからおかしいなー思って、残ってた1年の子に聞いたんよ。
そしたらレギュラーはミーティングやって呼ばれたって言うからコーチに聞いたらそんなこと言うてないって」


「…」


「それでおかしいな思うて探したっちゅーわけ。」


横山先輩が私のためにそこまでしてくれたことに申し訳なさを感じつつ、嬉しい気持ちにもなった。


私は相当横山先輩が好きらしい。







横山先輩は徐に、私の足元にあるチョコレートの箱を手に取った。


「あー!それは!
捨てます!ごめんなさい!」


「え、これ俺に作ってくれたんやないん?」


「でも、落としてぐちゃぐちゃやし…」


「…ほんまや」


いつの間にか包みを開けて中を見ていた横山先輩は予想通りぐちゃぐちゃになった中身を見て笑った。


だけどそのぐちゃぐちゃなチョコを一欠片取って口に入れると


「せやけど味は変わらんて。
うまい。ありがとな。」


と言いながら包みを戻して自分の制服のポケットに入れた。









「横山先輩、ずっと前から好きでした。
いつか横山先輩に追いつきたくて必死にバスケ頑張ってきました!」


「うん。」


「私と、付き合ってもらえませか?」


「Aちゃんの頑張っとったの、ちゃんと見とったよ。
いつも誰よりも早くきて誰よりも遅くまで残って練習しとるの知っとった。」


「…」


「頑張り屋さんやな〜って思ってたわ。
せやからレギュラー決まった時俺も嬉しかってんな。



「…」


「これは俺も気になってるって言うことなんかな」


「先輩。」


「俺でよかったら、よろしく」









努力は必ず報われる。


色々あったけど結果的に横山先輩の彼女になることができた。


ぐちゃぐちゃのチョコレートは全部食べてくれたみたいだけど、それでは私が納得いかないから後日しっかり作り直しました。


今は彼女になれた幸せをかみ締めながら、より一層バスケの練習に励んでいる。



レギュラーも恋も努力で勝ち取って、これからの学校生活もより一層楽しくなりそうだ。








〜fin〜

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作品ジャンル:タレント
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます!非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います!間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年2月12日 23時

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