おまけ5 ページ48
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「安田くんからのホワイトデー楽しみやね〜」
登校中一緒になった英花が言った。
あれから英花はキッパリ安田くんを諦め、今は別の人に夢中だ。
今日はホワイトデー。
お返しもらえるかな?
教室に行くともう安田くんはいて、友達と談笑していた。
いつもの様に私に気づくと
「おはよう」
と挨拶をしてくれる。
それからも至っていつも通りだった。
ホワイトデーの「ホ」の字も出ることなく、放課後。
もしかして安田くん忘れてる?
だからといって自分から言ったら催促しているみたいでとても言えない。
楽しみにしてたのになー。
ぼーっと頬杖をついていると、隣の席の安田くんにポンポンっと肩を叩かれた。
「なに?」
横を向くと一気に距離が縮まって、安田くんが耳打ちしてきた。
「Aちゃん、俺が今日のこと忘れてる思うたやろ?」
すぐに離れて、可愛いのに男らしい、その狡い笑顔で私を見つめる。
全部お見通しだった。
「忘れるわけないやーん
バッグ見てみ?」
「へ?」
安田くんの言う通り、バッグを開けるとそこにはさっきまではなかった可愛い箱があった。
「びっくりした?」
「うん。
ほんまびっくりした」
私は驚いたのと嬉しいのとでごちゃごちゃですごく変な顔をしていたと思う。
だけど安田くんは
「その顔が見たかったんやー
かわええ」
って言ってくれるの。
やっぱり私の彼氏はすごい。
〜fin〜
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます!非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います!間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年2月12日 23時