丸山くん3 ページ21
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そう言えばもうすぐバレンタイン。
廊下で他のクラスの子がチョコレート作りの材料の話をしていて思い出した。
ふと丸山くんの顔が頭を過ぎる。
たしか去年は、作ってみたものの直接渡す勇気がなくて、丸山くんが大量に貰うチョコレートの中にこっそり忍ばせた気がする。
今年は、どうしよう…
出会ってから2度目のバレンタイン。
渡すか、渡すまいか。
渡して想いが通じればいいけど、通じなかった場合、今までの関係ではいられなくなる。
迷ったけれど、直接渡せそうになかったら、またこっそり忍ばせればいい。
丸山くんは大量にチョコレート貰うだろうし、どれが誰から貰ったものかは全て把握出来ない気がする。
私は今年もチョコレートを作ることに決めた。
スーパーで材料を買い揃えたのが2日前。
そしてバレンタイン前日。
｢Aちゃーん｣
今日も教室の入口で私を呼ぶ声が聞こえた。
｢丸山くん、今日はなんの教科書忘れたん？｣
｢今日はそうやないんよ。｣
いつも来る時は教科書を借りに来るから、こんなことは初めてで私は首を傾げた。
｢あんな、Aちゃんって何色好きなん？｣
｢え？突然どうしたの？｣
｢それだけ知りたかったんやけど、どうなん？｣
突拍子もないことを言い出す丸山くん。
なんでいきなり好きな色なんて聞くんだろう？
｢私はオレンジ色が好き！
なんで？｣
理由を聞いても教えてくれなくて、丸山くんくんはそのままさらっと自分の教室に去っていった。
なんだかさっきの丸山くん、いつもと様子が違っていたような…
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます！非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います！間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年2月12日 23時
