渋谷くん5 ページ11
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｢おい、人の机に何しとるんや？｣
ドアにもたれ掛かるようにしてすばるがこちらを睨んでいた。
私は慌てて手に持っていたチョコレートを後ろに隠した。
｢あ、なんでもない！｣
｢なんでもないことないやろ！
今、俺の机ん中になんか入れようとしたやん、見せろ！｣
すばるは私が隠したものを見ようと手を伸ばしてきた。
私は見られまいと必死でていこうするも、勢いに勝てず、あっさりとチョコレートはすばるの手に渡ってしまった。
｢おまっこれ｣
｢もう！チョコレートだよ！
すばるが欲しい欲しいって言うから用意してやったんや！｣
｢お前はほんまに素直やないなー｣
｢でももういらへんやろ！
すばる彼女おるみたいやし、私のなんか…｣
そう言ってすばるの手からチョコレートを奪い取る。
｢あほ！彼女なんかおらへんわ。｣
｢昨日告白されてたやんか！｣
｢あれは、そういう作戦や｣
｢どういうこと？｣
｢A、ほんまは岡崎と付き合うてないやろ？｣
さっき岡崎くんを問い詰めたらあっさり白状したと。
すばるはそう言いながら距離を縮めてきた。
距離を保つように後ずさりするけれどすばるの席は1番後ろで、すぐ後ろは壁だから逃げ場がない。
｢さては、彼氏出来たら俺がお前のこと諦めるとでも思うたか？｣
｢思うてへんけど、でも告白OKしてたから…｣
｢せやから、あれは作戦。
お前が教室おるってわかっててわざと聞こえるように言うてん。
俺がAから離れたら寂しくなって好きになれへんかな思って｣
｢ひどっ！最低！｣
｢お前らも同じ事してたやん。｣
｢そらそうやけど｣
｢作戦成功やな、これでやっとAのチョコGETできたわー｣
｢こら！返せ｣
｢いやや〜俺に作ってくれたんやろ？
俺が食べる！｣
｢あほ！｣
｢A、俺の事好きなん？｣
いたずらっ子みたいな目で聞いてくるすばる。
恥ずかしくて視線を逸らしても、顔を覗き込まれる。
｢否定しないゆうことはそういうことやんな？｣
｢ちゃう！いっつも引っ付いとったのがいなくなったからちょっと寂しなっただけ｣
｢素直やないな〜
でも、そういうとこがかわええんやけどな｣
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます！非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います！間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年2月12日 23時
