横山くん2 ページ2
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複数の先輩達がよく思っていないのはすぐに分かった。
いつもレギュラーに選ばれない人もいる中、1年からレギュラーが出るなんて。
だけどそこは実力勝負、自分はレギュラーを勝ち取るだけの努力をした事に関しては自負している。
コーチからの発表の後、すぐに練習が始まった。
その時の空気はやっぱりピリついていて、祝福してくれる人ももちろん居たけど、何だか練習もしづらかった。
こんなんじゃ練習にならない。
私は、今日も居残り練習することにした。
｢Aまたねー！｣
｢お疲れー！｣
｢レギュラーおめでとう！
頑張ってねー！｣
｢ありがとうございます！｣
部員達が続々と帰っていく。
その中に、浮かない表情をして、一言も言葉をかけずに去る人がいた。
英花先輩だ。
英花先輩は今回レギュラー落ちしてしまった先輩の一人で、前々から少し取っ付きにくい所があった。
だけどいわゆるスクールカーストの上位にいる人で、この人にはとても逆らえない圧を感じていた。
｢お疲れ様です｣
こちらから声をかけてみたものの反応はなし。
嫌われちゃったかなぁ。
体育館に残されたのは私1人。
シュートの練習をひたすら続ける。
レギュラーを勝ち取ったからには試合でも絶対に活躍したい。
そしたら少しは横山先輩も私のことを見てくれるかな？
そんなことを考えていた。
皆が体育館からいなくなってから、しばらく経ってギギーっと重い扉の音が聞こえた。
誰かがやってきた。
｢…え？｣
嘘でしょ？
そこには横山先輩の姿。
忘れものを取りに来たのかズンズンと体育館のステージ付近まで歩いていく。
｢お疲れ様です！｣
｢お疲れさん｣
ほぼ初めてと言っていい。
こんなにちゃんと言葉を交わしたのは、1対1で会うのは。
私の心臓は突然の出来事にうるさいくらいドキドキしていた。
｢あ、忘れもの。
すまんな、練習の邪魔して。｣
｢いえ、そんなことないです！｣
｢たしか、1年でレギュラーとった子やんな？｣
｢そうです！｣
横山先輩が私を認識していてくれたことに嬉しさを隠せず、声が上ずってしまった。
それに気づいた横山先輩が少しだけ笑った。
その笑顔がとっても素敵で、私は見とれてしまった。
やっぱりこの人のこと、大好きだ。
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神八爽蘭(プロフ) - やまーさん» 教えていただきありがとうございます！非公開になってました(;_;)すみません。 (2020年2月14日 22時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
やまー(プロフ) - 渋谷くんの5が抜けてると思います！間違ってたらすみません… (2020年2月14日 22時) (レス) id: a2a6af1ebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年2月12日 23時
