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スキー旅行の日も、康二の隣にいるAちゃんのことが本当は気になってしかたなかった。
あえて見ないようにしたりして、考えないように意識しても時々視線に入ってしまう。
スノボはほとんどやったことがないと言っていたAちゃんが心配だけど、俺にはそばにいてやる資格がない。
涼子「久しぶりだな…緊張する」
深「涼子さん上手じゃん。大丈夫だよ。」
涼子「深澤くんがそう言ってくれるなら大丈夫な気がする。」
そう言って笑った涼子さんを見て俺はAちゃんを想った。
いつもAちゃんは俺を信じて支えてくれた。
だからAちゃんが大丈夫って背中押してくれたらダメだって思ってたことも不思議と大丈夫そうな気がしてたんだ。
涼子さんが俺に対してそう思ってるように、俺もAちゃんに対してそう思ってた。
久しぶりのスノボは楽しくて、Aちゃんも今頃は康二たちと楽しく滑ってるかな、なんて思った矢先、坂の少し下の方で誰かが蹲ってるのが見えた。
少し近づくと倒れているようにも見えて心臓が止まりそうになった。
すぐにAちゃんだって分かった。
Aちゃんが着てるウェア、似合ってて可愛いって思ってたから。
涼子「深澤くん？！待って！」
涼子さんの制止も聞かずに俺は彼女の元に向かっていた。
もしAちゃんに何かあったらどうしよう。
彼女がいなくなるなんて、耐えられない。
とにかく必死でAちゃんの前まで行くと、不安そうな顔をした彼女が左手を庇うようにして座っていた。
とりあえず意識があることにほっとした。
俺はそっと頬に手を伸ばす。
1人でどれだけ不安だったんだろう…
涙の跡が彼女の頬に伝っていた。
怪我してることも、不安だったことも、悟られないように無理に明るく返して、涼子さんの所に戻れなんてAちゃんは言う。
こんな時まで俺の心配なんてしなくていいのに。
そういう所がAちゃんぽいなとも思った。
でも俺は涼子さんのところに戻ろうとはしなかった。
Aちゃんのこと放っておけない。
1人にしたくない。
予想通り彼女の左手の骨にはヒビが入っているだろうという診断でしばらく安静にとのことだった。
救護室から出たあとも、彼女はやっぱり俺に涼子さんのところに行かなきゃと言う。
もう彼女の口から涼子さんの名前は聞きたくなかった。
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カフ(プロフ) - makko210jump622さん» 遅くなってごめんなさい💦お勉強お疲れ様です！お話読んでくれてありがとうございます☺️もどかしい展開が続いてしまったとは思いますが楽しんでもらえたみたいで良かったです💕 (2023年1月6日 23時) (
レス) @page43 id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
makko210jump622(プロフ) - 素敵なお話、ありがとうございました！勉強の合間に、とても楽しませてもらいました。途中、ふっか！どっちなんだよ！！と思いつつ(笑)、カフさんの書くふっかがリアコすぎて、悶えながら読みました😁改めて、カフさんお疲れ様でした😊 (2022年12月17日 13時) (レス) @page45 id: b241e75ed7 (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - いくさん» ありがとうございます！好きだった人だからこそ無下にできない葛藤を上手く表現出来ていましたかね？💦楽しんでもらえてよかったです😄 (2022年12月7日 19時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - meeeeenさん» ありがとうございます！そうですね😊ライバルにも幸せになってもらいたいと思いながらお話書きました！番外編もお楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2022年12月7日 19時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - きこさん» そう言って頂けて嬉しいです😊ありがとうございます😄番外編も引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります👍 (2022年12月7日 19時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2022年11月18日 22時
