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スキー旅行から帰ってきてすぐに俺は涼子さんと話をした。
もう俺はこの気持ちから逃げないって決めたんだ。
隠しておけないほどAちゃんのことを好きになってしまったんだから。
深「ごめん。
やっぱり俺、涼子さんと一緒にはなれない。」
涼子「どうして？」
深「それは…」
涼子「ほかに、好きな人でも出来た？」
深「…うん。」
涼子「もしかして、Aちゃん？」
深「…そうだよ。」
涼子「……」
涼子さんは黙ったまま俯いた。
それからしばらく沈黙が続いたあと、涼子さんは小さな声で呟いた。
涼子「会いに行くのが、遅かったね。」
「…ごめん。」
涼子「あの時、別れなきゃよかった。」
「もう戻れないよ」
涼子「もう、私には全く可能性ない？」
「ごめん。
今はもうAちゃんしか考えられない。」
涼子「そっか…」
涼子さんは俺の話を聞いて煮え切らない返事をした。
それから少し置いてゆっくりとまた話し始める。
涼子「旦那との離婚…もう少し揉めそうで。」
深「そうなんだ。
向こうは離婚したくないって言ってるの？」
涼子「きっと体裁のためよ。
離婚したなんて知られて会社や親戚に色々詮索されるのが嫌なんじゃない？」
深「大丈夫？」
涼子「ふふ、相変わらず優しいね。
最後に一つだけ、わがまま聞いてくれない？」
深「なに？」
涼子「離婚が正式に決まるまではまだそばにいて欲しいの。」
深「…」
涼子「ずっと香里奈のところにいるわけにもいかないから自立しなきゃと思ってる。
そうなれば準備しなきゃならないこともたくさんあるし、1人じゃ不安で…ダメかな？」
正直すごく迷った。
本当ならここでちゃんと涼子さんとの関係にけじめをつけてすぐにでもAちゃんの所へ行きたい。
でもずっと好きだった涼子さんに情が無いわけではない。
そんな彼女が困っているのを放っておけない気持ちもある。
少しの間なら、と俺は彼女のお願いを承諾した。
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カフ(プロフ) - makko210jump622さん» 遅くなってごめんなさい💦お勉強お疲れ様です！お話読んでくれてありがとうございます☺️もどかしい展開が続いてしまったとは思いますが楽しんでもらえたみたいで良かったです💕 (2023年1月6日 23時) (
レス) @page43 id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
makko210jump622(プロフ) - 素敵なお話、ありがとうございました！勉強の合間に、とても楽しませてもらいました。途中、ふっか！どっちなんだよ！！と思いつつ(笑)、カフさんの書くふっかがリアコすぎて、悶えながら読みました😁改めて、カフさんお疲れ様でした😊 (2022年12月17日 13時) (レス) @page45 id: b241e75ed7 (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - いくさん» ありがとうございます！好きだった人だからこそ無下にできない葛藤を上手く表現出来ていましたかね？💦楽しんでもらえてよかったです😄 (2022年12月7日 19時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - meeeeenさん» ありがとうございます！そうですね😊ライバルにも幸せになってもらいたいと思いながらお話書きました！番外編もお楽しみ頂けたら嬉しいです！ (2022年12月7日 19時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
カフ(プロフ) - きこさん» そう言って頂けて嬉しいです😊ありがとうございます😄番外編も引き続き楽しんでいただけるよう頑張ります👍 (2022年12月7日 19時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2022年11月18日 22時
