隣の甘い誘惑（紫） (ページ46)

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康ちゃんとラウールをなんとか説得して深澤くんと一緒にご飯を食べることになったのは、1週間後のことだった。

康ちゃんは深澤くんのこと人としては好きだって言ってたからすぐに了承してくれたけど、ラウールは最後までヤダって駄々を捏ねた。

｢ラウ、深澤くんのこと誤解してるよ？
ラウの思ってるような人じゃない。｣

ラ｢そんなのわかんないじゃん。
Aちゃんは騙されやすいんだよ。｣

「じゃあ話してみて本当にラウが思ってる通りの人か判断してみてよ。
嫌うのはそれからでも遅くないんじゃない？」

ラ「…もう、わかったよ。
でももし思ってた通りの人だったらAちゃんあんまり仲良くしないでよね？」

「…」

正直仲良くしないでというラウールの言葉には従うことは出来なさそうだから何も答えず苦笑いをした。

多分バレてる。

でもそれをわかっていてもラウールは何も言わなかった。