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｢あ、もしもし？
今空港着いたよ｣
｢ねぇ、ほんとに迎えに行かなくていいの？｣
｢大丈夫大丈夫。
あ、でももし出来るなら駅で待っててよ。｣
｢わかった。｣
空港からここまでは公共機関を使えば40分くらいかかる。
私は再度片付けのチェックして、少し早めに部屋を出た。
途中立ち寄ったコンビニでお菓子とか飲み物を選ぶ。
季節限定のお菓子に目がいく。
やっぱり秋はおいしい食べ物がたくさん出てくる。
大好きな秋、深澤くんも好きな秋。
そう思っただけで胸がきゅん、となった。
最近はもう長袖に上着を羽織るくらいの寒さになった。
季節が過ぎるのは早い。
そうこうしてるうちに時間が迫ってきて急いで会計を済ませて最寄り駅に向かった。
改札の前で待っていると教えてくれた時間通りに彼はやってきた。
しばらく会わない間にまた身長伸びたんじゃない？
モデル並みのスタイルと圧倒的なオーラ。
大きなスーツケースを転がしながら改札を通り抜ける彼。
｢ラウ〜！｣
｢あ、Aちゃん！！｣
サングラスを外した目はまだあどけなくて、私の姿を見つけるなり駆け寄って私に抱きつくのも子供の頃から何一つ変わっていない。
その勢いに私は思わずフラついた。
｢ちょっと〜ラウ、倒れちゃう。｣
｢あ、ごめん。
嬉しくてつい…
ねぇAちゃんの部屋ってどんななの？｣
｢どんなって…別に普通だよ？｣
｢楽しみ〜｣
道行く人が彼を見て振り返る。
そりゃそうだ、芸能人だって言われてもおかしくないくらいだもの、私とは大違い。
｢ねぇ聞いたよ！
康二くんも今東京にいるんでしょ？｣
｢そうそう。
転勤でちょっと前に来たの。
また3人で遊ぼうよ｣
｢うん。康二くんにも久しぶりに会いたいな〜｣
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作者名：カフ
| 作成日時：2022年10月11日 21時
