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｢なぁ、普段から仲良いん？｣
｢え？｣
｢お隣さんと、夕飯一緒に食うたりしてんの？｣
キッチンで康ちゃんと並んで料理してる時、ボソッと彼が呟いた。
ボールに入れた食材を捏ねる手を一旦止めて康ちゃんの方を見ると真剣な表情でこちらを見ていた。
｢ううん。
ベランダで話したりするくらいかな。｣
｢へぇ〜｣
この前飲みに行ったこととか、なんとなく言わない方がいい気がして…
黙って再びボールの中身を捏ね始めた。
康ちゃんが見てる前でハンバーグを焼くのは緊張したけど思ったよりも上手に出来た。
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深澤くんに電話をかけるとそれからすぐに部屋のチャイムがなった。
深澤くんは大きめの買い物袋を持っていて、中に入るとそれを私に差し出した。
｢何？｣
｢お酒。皆で飲もうよ。
適当に買っちゃったけど、向井さん？は飲めそうなのあるかな？｣
｢康二でええですよ。
ありがとうございます。｣
私たちがご飯作ってる間に買ってきてくれたみたい。
さっきとは違って康ちゃんは深澤くんに笑顔を見せた。
その事に一安心して2人をリビングに案内する。
一人暮らし用の少し小さいテーブルで大人が3人で食事をするにはやっぱり狭い。
でも深澤くんのこといつもより近くに感じられるし、これはこれでいいんじゃないか？
なんて思う私は相当変なやつだと思う。
向｢へぇ、俺らの2個上かぁ…
お兄ちゃんやな。｣
深｢2つなんて大して差がないじゃん。｣
向｢せやな。
まぁこれから俺もここに来ること増えるやろうし、仲良うしてや。｣
深｢おう。こちらこそ。｣
お酒も入ってなんだかんだ仲良くなった2人を見て微笑ましくなった。
よかった…
自分の大切な人同士が仲良くなってくれるのは嬉しい。
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作者名：カフ
| 作成日時：2022年10月11日 21時
