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色んな意味で今日は疲れた。
集中できなかったから乃愛さんにはいつも以上に怒られるし、蓮のことも気になるし、誰が蓮に言ったのかも気になってそればかり考えていた。
やっと仕事が終わって帰ろうと荷物を持ってぼーっと歩いていた。
前をよく見ていなかったせいで誰かにぶつかってしまい、後ずさる。
｢ごめんなさい。｣
｢おう…大丈夫か？｣
｢あ、たつ…深澤くん｣
その勢いでバランスを崩しそうになった私の腕を掴んだ人物が辰哉だと分かってハッとしてさらに一歩
離れる。
ぎこちなく呼び方を変えた私に辰哉はふっと笑った。
深｢その呼び方…知り合った頃に戻ったみたいだな。｣
｢何言ってんの…｣
深｢てか考え事してたみたいだけど、大丈夫？
今日ずっと悩んでるみたいだったから気になったんだけど？｣
腕を掴まれたまま顔を覗き込まれて思わず顔を背ける。
辰哉は昔から距離が近いから困る。
私たちはもう、こんな風に話していい関係じゃないのに。
それなのになぜか腕を振り解けない。
辰哉は何も知らない様子だった。
さっきもメンバー全員で撮影していて、蓮とも顔を合わせていたはずなのに、彼は何も言わなかったってことだよね。
なんでだろう？
｢蓮に私たちの関係知られちゃったの。｣
深｢え？目黒何も言って来なかったから知らなかった。
俺言ってないよ？｣
｢うん。
辰哉はそういうことしないって、それは分かってるから。｣
深｢他の奴らもバラしたりはしないと思う。
なんで知られたかはわかんねぇけど…目黒平気だった？｣
｢なんで言ってくれなかったの？って怒ってた。｣
深｢やっぱり…、ごめん。
俺からもちゃんと説明しとくわ。｣
｢もう大丈夫。
今はもうなんともないって言ったら納得してくれたから。｣
深｢…そっか。
今はもう、なんともない…ね｣
辰哉は歯切れの悪い言い方をして、眉を下げた。
だってそうでしょう？
私たちはとっくの昔に終わってる。
特に辰哉の中ではありふれた過去のことになってるはず。
辰哉にとっては私なんか大勢いた彼女の中の1人でしかないんだから。
それなのにどうしてそんなに寂しそうな顔をしてるの？
その表情の意味が読み取れずに戸惑う。
｢じゃあ、私行くから｣
いてもたってもいられずにその場を後にする。
私の胸はまだドキドキしていた。
違う、これは特別な意味なんかない。
アイツのことなんて大嫌いなんだから。
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カフ(プロフ) - 柚姫さん» ありがとうございます！ここから結構展開してくると思います！💜くんや🖤くんの気持ちがどう動くのかお楽しみ頂けたら幸いです！ (2022年4月5日 0時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
柚姫(プロフ) - 更新お疲れ様です。じっくり読ませていただきました。これからの展開が楽しみです。味方がいない状況は辛いのですが、💜さんがいてくれた事にほっとしました。ありがとうございます。 (2022年4月2日 8時) (レス) id: 31ed921faf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2021年6月8日 21時
