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｢じゃあ行くよー車乗って！｣
しょっぴーがそう言ったことでみんなゾロゾロと車の方へ歩き出した。
真実ちゃんはふっかの横にべったり。
この様子から車でもふっかの隣は真実ちゃんで決定だろう。
私は、冴希と座ることになるのかな。
｢私車酔いしやすいから助手席〜｣
てっきりそう思ってたのに冴希はあっさりと助手席のドアを開けた。
3列シートの1番後ろは既にふっかと真実ちゃんが座っている。
残るは2列目のみ。
｢あ、先どうぞ｣
目黒くんが爽やかな笑顔でこう言った。
｢ありがとう｣
出来るだけ後ろを見ないようにワゴン車に乗り込んだ。
｢じゃあ行くよー｣
エンジン音が鳴り響く。
あれだけ車酔いがどうとか言っていた冴希が後ろを振り向いて話し出す。
｢ねぇ！目黒くんだっけ？
こいつらのサークルの後輩なの？｣
｢こいつらって、今日冴希ひどくね？｣
1番後ろのふっかが私と目黒くんの間から身を乗り出してきた。
なぁ？って私に同意を求めてくるから反応に困ってしまい、笑うことしか出来ない。
顔がすぐ隣にあって近くて不覚にもドキドキしてしまう。
そんなふっかをひと睨みして冴希は続ける。
｢もういいの。特にふっかはこいつでいい！｣
｢なーんでだよー！｣
まぁふっかと冴希の会話って言ったらいつもこんな感じだから運転しているしょっぴーは特に気にも止めていない。
そんなふっかと冴希の漫才みたいなやり取りに目黒くんクスッと笑った。
やっぱり笑顔かわいいじゃん。
｢で、目黒くんは彼女いるのー？｣
ストレートに尋ねる冴希、どうやら冴希は目黒くんに興味があるみたい。
バックミラー越しにしょっぴーを見ると、会話が気になるようでちらちらと目黒くんの方を気にしていた。
しょっぴー、冴希のこと好きだもんね。
直接聞いてないけど見てればわかる。
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2021年1月13日 20時
