one-sided love？ Tatsuya.F(snowman 3B) (ページ15)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:47,601 hit

15 ページ15

.

ふっかが行ってしまったタイミングを伺ってかその後すぐに目黒くんが食堂から出てきた。

｢A先輩ごめんなさい。
俺あんなこと言うつもりじゃなかったのに。｣

目黒くんは泣きそうな顔で俯いた。

わかるよ。

私だって目黒くんだったら同じこと言ってたと思う。

大切な人だから直接言って欲しかったんだよね。

ちゃんと振ってあげて欲しかったんだ。

花火大会の会場は旅館から歩いて行ける距離にあるらしく、せっかくだから途中に並ぶ屋台を見ながら行こうということになった。

冴希と支度を済ませ部屋を出るとちょうどしょっぴーと目黒くんが部屋から出てきたところだった。

｢ナイスタイミングじゃん！
あれ？ふっかは？｣

｢なんか用あるから先言っててだって。
真実ちゃんもいなくね？｣

｢それが食堂からこっちに戻ってきてからいないんだよねー｣

と冴希としょっぴーが話している中、私と目黒くんの視線が合った。

2人は今一緒にいるのかな…

私は、ふっかの言葉を信じたい。

だけど、不安なのもたしか…

このまま来なかったらどうしよう…

｢まぁいざとなれば連絡すればいいし、なんとかなるっしょ｣

目黒、真実ちゃんに俺たちのこと連絡しといて。

しょっぴーがそう言って私たち4人は先に旅館を出ることになった。

｢A大丈夫？
もしかしてふっか、真実ちゃんと抜け出したりしてないよね？｣

｢…たぶん違うと思う｣

冴希が心配そうに声をかけてくれたけど平静を装うので必死だった。

さっきネットで調べた情報によると、今日の花火大会はこの辺りだと1番大きなお祭りらしい。

道中浴衣を着た人や屋台を楽しんでいる人がたくさんいる。