one-sided love？ Tatsuya.F(snowman 3B) (ページ11)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:47,604 hit

11 ページ11

.

｢あ！ふっか先輩ーどこいってたんですか～？｣

海から上がった私たちを見つけて真実ちゃんが駆け寄ってくる。

一瞬だけ、睨まれた気がする。

次に見た時には彼女の視線はふっかにしか向いていなかった。

見せつけるようにふっかの腕に自分の腕を絡ませ歩き出す。

｢おかえりなさい｣

1人取り残された私を目黒くんが迎えてくれた。

｢はいパーカー。
着たいと思ってたでしょう？｣

｢ありがとう｣

目黒くんからパーカーを受け取って肩から羽織る。

彼はよく気がつくな。

ふっかやしょっぴーと違ってわーわー騒ぐ方じゃないし、落ち着いている分周りをよく見ている。

だから私の気持ちにもすぐに気づいちゃったんだよね。

いっその事目黒くんみたいに優しくて気にかけてくれる人を好きになった方が上手くいくんじゃないか。

女は愛される方が幸せって言うし…

あ、でも彼は真実ちゃんが好きなんだった。

恋愛って言うのは難しい。

一筋縄ではいかないものだ。

それにふっかのさっきの言葉と態度にひどく動揺している自分がいる。

こんなに私の気持ちを揺さぶるのはいつだってふっかだけなんだよ。