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｢本当にこのままでいいの？
Aがいいならいいけど、俺は最近のA、なんだか辛そうに見えるよ。｣
翔太もね。
なんて言うから、それじゃあまるで翔太も私のこと好きみたいじゃない。
｢別に辛くないよ。
翔太だって、今日デートでしょ？
楽しいクリスマス過ごすはずだよ。｣
そう言って笑って見せたけど、私上手く笑えてたかな？
｢これ以上はもう何も言わないよ。
今日のデート楽しんでね。｣
涼太はにこやかにそう言って自分の席に座った。
クリスマスだから待ち合わせしようなんて変なことを言い出した阿部くんは、今思えばもう私の気持ちを見抜いていたのかもしれない。
放課後荷物をまとめて帰ろうとした時、翔太に呼び止められた。
｢A、これからデート？｣
｢そうだよ！
翔太は？デートする相手見つかった？｣
｢いるに決まってんだろ。｣
｢そうなんだ。｣
やっぱり、デートする相手見つかったんだ、じゃあこれで賭けはチャラだね。
胸の奥がズキンと痛んだ。
｢でももし、Aがどうしても嫌だって言うならデート、断ってやってもいいぞ。｣
｢何言ってんの｣
今になってなんでそんなことを言ってくるの。
私がどんな思いで翔太への気持ちに蓋をしたか知りもしないで…
翔太はずるい。
｢だってお前今泣いてんじゃん。｣
翔太にそう言われ自分の頬を触ると涙が流れていた。
自分で気づかない間に泣いてたんだ私。
｢…これは目にゴミが入っただけ。｣
｢わかりやすい嘘つくな。
それに、俺はAが阿部とデートすんの嫌だって思っちゃったけど…｣
｢なんで今更そんな事言うの…｣
からかってるならそんな事言わないで欲しかった。
涙は次から次へと溢れ出して止まらない。
幸い教室には誰もいないからこんな姿を見られなくてよかった。
頬を伝う涙を翔太がそっと拭いながらこう言った。
｢今更でごめん。
だけどAが好きだって気づいちゃった。
クリスマスは俺と過ごしてくれない？｣
｢…でも｣
｢阿部には俺から言ってあるから｣
｢え？｣
｢Aのこと幸せにしなかったら許さないって怒られたけどな｣
翔太はそう言って笑った。
だから、阿部くんわざわざ待ち合わせだなんて言い出したの？
ごめんね。ごめん。
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神八爽蘭(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！snowman皆ほんと素敵ですよね(^^)楽しんでいただけたようで嬉しいです。 (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2021年1月1日 11時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年12月25日 18時
