友達の彼 ページ33
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12月に入ると一気にクリスマスカラーになる。
プレゼントを選びに来た子供、ケーキを予約する人、恋人とのデートに向けて洋服を新着する女性。
様々な人が年に1度のイベントに胸を弾ませる。
大型デパートのインフォメーションで働く私はそんな人々を羨ましそうに眺めていた。
｢毎年お休み取っちゃってごめんね。｣
｢いいのいいの。
今年もデートでしょう？｣
｢うん。
涼太くん、横浜のホテル取ってくれたんだって。｣
今年は横浜のホテルか…
いいな。クリスマスにホテルで特別な夜を過ごせるなんて。
私にはそんな特別な日を一緒に過ごせる資格なんてあるわけなかった。
だけどそれでいいといってはじめた関係だから羨ましがる資格もない。
涼太と出会ったのはちょうど2年前のクリスマス。
その頃付き合いたての二人が友人同士の親睦も深めたいからと数人で開いてくれたホームパーティーでのことだ。
｢はじめまして。
宮舘涼太です。｣
幸せそうに微笑む友人の隣で自己紹介してくれた彼と目が合った時、すぐに分かった。
ハマったらやばいって。
涼太は料理が得意でパーティーの料理も全て涼太の手作り、どれも美味しかった。
彼女も自慢の彼氏だって嬉しそうに話してたっけ。
皆お酒を呑んでいい感じに寄ってきた頃、少し休憩しようとキッチンにお水を取りに行くとそこに涼太がいた。
｢あ、Aちゃんお水なら冷蔵庫の右の扉開けたらあるよ｣
涼太は私を見るなり何も言ってないのに察してくれた。
その優しい笑顔にドキドキしながら涼太の言った冷蔵庫の右の扉を開け、水を取り出した。
｢ありがとうございます｣
｢大丈夫？｣
｢はい。
何作ってるんですか？｣
どうやら次に出すおつまみを仕込んでいたみたい。
すごく美味しそうで興味津々で尋ねると
｢食べてみる？｣
と涼太が菜箸で1つつまんで私の口元に持ってきた。
突然の出来事に驚いたけれど、拒否する間もなくそれは私の口の中に入った。
｢どう？｣
｢…おいひい｣
｢よかった。
出してくるね｣
そう言ってあっさりキッチンから離れた涼太の後ろ姿を見ながら呆然と立ちつくした。
今でも忘れない。
あの瞬間、完全に私は堕ちた。
こんなの最低だってわかってる。
だけど涼太を好きな気持ちは止められないどころかどんどん加速していった。
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神八爽蘭(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！snowman皆ほんと素敵ですよね(^^)楽しんでいただけたようで嬉しいです。 (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2021年1月1日 11時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年12月25日 18時
