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｢帰りにケーキ買って帰ろー｣
康二がそんなことを言い出したから、帰り道にあるケーキ屋さんのことを思い出した。
ショーケースに並んだケーキがどれも可愛くて美味しそうで、だけどちょっぴりお高めだからなんとなく買うのを遠慮してた。
だけど今日はクリスマスイヴ、特別な日だからあそこのケーキを買って帰ろう。
クリスマスということもあってケーキ屋さんにはたくさんの人で賑わっていた。
｢俺これがええ、あ、でもこっちのケーキも捨てがたいな〜｣
康二がさっきからケーキを見ながら必死にどれにしようか選んでいる。
どれも本当に美味しそうだからなかなか決まらない。
やっとの事で2つまで絞ったようだけどそこからまたさらに腕を組んで悩んでいる。
かわいいなぁ。
｢じゃあこれとこれ、1つずつ買って半分こしない？｣
ショーケースに張り付くようにしゃがんでいた康二の後ろから声をかけると子供のように目を輝かせた康二が振り向いた。
｢ええの？｣
｢うん｣
｢Aちゃん、他に食べたいのあったんちゃうん？｣
｢ないよ。
私はどれも食べたいって思ってたから。｣
｢ありがとう〜！
Aちゃんのそういう所大好きや〜｣
お店の中なのに大声でそんなこと言うから近くにいた小さな女の子にくすくす笑われてしまった。
それに気づいた康二は恥ずかしがることなく女の子に言った。
｢お嬢ちゃんもこういう素敵な女性になるんやで｣
私と繋いでいない方の手でケーキの箱を持つ康二はとっても嬉しそう。
｢今年のクリスマスは最高やな〜｣
幸せそうな康二見てるとこっちまで明るい気持ちになる。
家に着いてお湯を沸かしてお皿とフォークを出していると、突然シャッター音が聞こえた。
振り返るとカメラを構えている康二。
｢思わず撮ってもうた。｣
ふにゃって笑うから
｢なんなの｣
ってつられて笑っちゃう。
｢Aちゃんとクリスマス一緒に過ごせて俺は嬉しい｣
思わせぶりなこと言うだけ言って私の手からフォークとお皿を奪ってリビングに言ってしまう康二。
やだ私、なんで従兄弟にドキドキしてんの。
紅茶を入れて康二の元へ向かう。
康二は既にケーキをお皿の上に乗せてニコニコしていた。
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神八爽蘭(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！snowman皆ほんと素敵ですよね(^^)楽しんでいただけたようで嬉しいです。 (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2021年1月1日 11時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年12月25日 18時
