2 ページ13
.
そう言うと、俺昼飯外で食うからと言って食堂を出ていった。
わざわざ私に報告するためだけに来てくれたかと思うと申し訳ない。
お昼休みを終えてデスクに戻る。
先に戻っていたふっかと目が合うと、頑張れよ！とガッツポーズされた。
バレるからやめて。
私は恥ずかしくてすぐに目を逸らした。
そして意外にもチャンスはすぐに訪れる。
もうすぐ仕事が終わる頃、デスクに置かれた資料を片付けるため両手に抱えたところ、それを軽々と奪われた。
｢資料室？｣
岩本さんが私に尋ねてきた。
一緒に持って行ってくれるみたい。
資料室は下の階にある為、エレベーターに乗った。
エレベーターには誰も乗っておらず、2人きりの空間だ。
岩本さんとこんなに近くで2人きりなんてなかなかないからドキドキする。
｢Aちゃんてさ、明日の夜って何してる？｣
もうすぐ目的の階に到着しそうな時、岩本さんが言った。
｢明日ですか？｣
｢実は予約してたレストラン、連れが行けなくなっちゃって…
なかなか予約の取れない人気のレストランだし、キャンセルするのももったいないからよかったら一緒にどう？｣
岩本さんはやんわり濁した言い方をした。
だけどイヴに彼女さんとの予定がなくなったってことは、やっぱりふっかが言ってたことは本当だったんだ。
｢私でいいんですか？｣
｢Aちゃんさえよかったらぜひ。｣
岩本さんは優しく微笑んだ。
｢ありがとうございました。｣
｢いえいえ、さすがにこの量を女の子1人で運ぶのは大変だよ。｣
またこういうことあったら言って。
岩本さんはサラッと手を振って去っていった。
やっぱりかっこいいなぁ〜
どうしよう。
イヴの夜、誘うどころか誘われちゃった。
ふっかに報告しなきゃ！
社内にふっかがまだ残っているかも分からなかったのでとりあえず電話をかけてみる。
いつもならすぐに出るのに何度コールしても出ない。
珍しい。何かあったのかな？
次の日、ふっかは仕事に来なかった。
仕事休むことなんて滅多にないふっか、昨日から連絡も返ってきてない。
何があったのかな…気になって仕方ない。
そんなこんなで仕事が終わってしまいエントランスで待ち合わせた岩本さんとレストランに向かうことに。
ふっかの事がすごく気になったけど、岩本さんとのデート…こんなチャンス二度と来ないかもしれない。
私はとりあえずその場を楽しむことにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 188人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神八爽蘭(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！snowman皆ほんと素敵ですよね(^^)楽しんでいただけたようで嬉しいです。 (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2021年1月1日 11時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年12月25日 18時
