お花屋さん ページ1
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｢ポインセチア、今の季節にぴったりですね｣
クリスマスモード一色の商店街、その一角に小さな花屋さんがある。
時々立ち寄るこの場所は私のお気に入りのお店の一つだ。
週末友人を招いてのクリスマスパーティーがある為、家に飾る花を選んでいたところ、店員さんに話しかけられた。
初めて見る爽やかな笑顔の男性、私より少し年下かな…？新人さん？
｢クリスマスパーティーに飾る花を選んでるんです。
でもこっちも気になってて…｣
私が指さしたのは先程のポインセチアよりも幾分控えめなクリスマスローズ。
淡いピンクが部屋の雰囲気に合いそう。
｢クリスマスローズですね、んーたしかに、可愛らしいお客さんにはこのピンクが似合いますね｣
"可愛らしい"なんてもう随分長い間言われてこなかったので、反応に戸惑ってしまう。
胸がとくんと音を立てた。
｢お姉さんよくここに来てくれますよね？
お花好きなんですか？
僕、実はここの店長の甥っ子なんです。
大学の近くだからよく遊びに来てて…｣
最近急にバイトの人が辞めちゃったみたいで、クリスマスシーズンだけ手伝いにかり出されてるんです。
と爽やかな笑顔で彼は言った。
｢亮平くーん！
ラッピングお願い！｣
｢はーい！
あ、すみません。
呼ばれちゃったんで行きますね！
ゆっくり見ていってください。｣
亮平くんと呼ばれていた彼は礼儀正しく一礼して店の奥へと消えていった。
その日から私は"亮平くん"の事が頭から離れなくなった。
完全なる一目惚れだ。
それから数日後、また花屋の前を通る。
彼はいるだろうか…無意識に探してしまっている自分がいる。
結局あの日、花を選び損ねた私はまた店の中に足を踏み入れた。
まだ私が入店したことに気づいていない店主は奥の方で誰かと話している。
｢クリスマスシーズンはやっぱり忙しいよ。
亮平くん今年はよろしくね。｣
｢はい。
任せてください。｣
どうやら話の相手は"亮平くん"のようだ。
その名前を聞いた瞬間に胸がまた高鳴って、私は思わず息を潜めて聞き耳を立てた。
｢それにしてもクリスマスこんなにシフト入れちゃってよかったの？｣
｢大丈夫です！
特に予定もないので｣
｢でも亮平くんかっこいいし、モテるでしょう？｣
｢そんなことないですよ。
まぁデートに誘いたい相手はいるんですけど、無理そうなんで。
今年はバイトに勤しみます。｣
聞いてしまった。
亮平くんには想い人がいるんだ。
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神八爽蘭(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！snowman皆ほんと素敵ですよね(^^)楽しんでいただけたようで嬉しいです。 (2021年1月1日 12時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です完結おめでとうです (2021年1月1日 11時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神八爽蘭
| 作成日時：2020年12月25日 18時
