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深澤さんがPCから目を離し、大きく伸びをして立ち上がろうとしたのを確認して私は席を立った。
逃げられる前にデスクまで行くとしまったという表情をした深澤さんと目が合う。
｢メッセージの件なんですけど、今いいですか？｣
｢ん？ああ、わかった。｣
深澤さんはゆっくり立ち上がるとドアの方へ向かっていく。
私も後についてオフィスを出た。
昨日目黒くんと話した場所、小さなミーティングルームに入る深澤さん。
当然中には誰もいなくてパタンと閉めたドアの音がやけに響いた。
｢なんで私のこと避けるんですか？｣
｢…直球だなぁ｣
深澤さんは窓の外を見ているのでどんな顔をしているかわからない。
ただ痛いところをつかれたように後頭部をかいた。
｢私は…っ｣
｢見ちゃったんだよね、昨日。
ここで目黒と…｣
それで確信に変わった。
そう言って振り向いた深澤さん。
｢最近やたら仲良いとは思ってたけどまさかそこまでいってるなんて思わなくてさ、完全に俺邪魔者だったね。
自分の気持ち押し付けるばっかりでAのこと全然考えてあげてなかったわ。｣
｢え？｣
｢目黒は若いのに仕事もできるし、男の俺から見てもほんといい男だよ。うん。
幸せになれると思う。｣
｢深澤さん…あの、｣
｢悪いけど、俺Aにごめんって言われるのきついわ。
だから今までのことは忘れて｣
顔の前で両手を合わせる深澤さん。
畳み掛けるように言った深澤さんは笑っているのに今にも泣きそうで、一生懸命言葉を紡ごうとするのに何も思い浮かばない。
そうこうしているうちに深澤さんは私の横をすり抜けてミーティングルームから出ていった。
追いかけたいのに足が鉛のように重くて動かない。
私、なんてことしちゃったんだろう…。
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カフ(プロフ) - namanaさん» コメントありがとうございます！もどかしいですよねヽ(；▽；)ノこれからも楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年1月23日 10時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - ちょっと、ふっか黙って話を聞いてほしい！！笑 更新楽しみにしてますね(*´｀*) (2021年1月22日 18時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2020年12月12日 12時
