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｢俺は諦めなくちゃいけないですか？｣
そう訪ねるとゆっくりと頷いた。
｢もう迷うことは無い。
だから目黒くんの気持ちに応えてあげることは出来ない。
ごめんね。好きなの…深澤さんのこと。
今日1日離れてようやく分かった。｣
堰を切らしたように泣き始めるAさん。
｢もう遅いかもしれないけど…
やっと誰かのこと好きになれたからこの気持ち大切にしたい。｣
Aさんの気持ちが痛いほど伝わってくる。
今まで邪魔してきてごめんね。
こんなふうに泣かれたら俺はもう手を離すしかない。
｢じゃあ最後に一つだけわがまま言ってもいいですか？｣
｢…何？｣
｢Aさんのこと、抱きしめさせてください。
そしたらまた普通の部下に戻ります。｣
これは泣いてるAさんを慰める意味も込めて、最後に触れたかった。
彼女は小さく頷ずくと少しだけ身体を俺の方に進めた。
Aさんの身体を引き寄せて思いっきり抱きしめる。
これで最後だ。
大好きだった…入社後のオリエンテーションで彼女を見てから、Aさんのことしか見てなかった。
Aさんのことを調べて、社内の優秀な人材を集めた部署にしかも数少ない女性で所属していることを知って、自分もそこに配属されるようにがむしゃらに研修した。
念願かなって同じ部署に配属されて、おまけに指導係がAさんで…これはチャンスだと思ったのに…
今俺に出来ることはこの温もりを忘れないように噛み締めて、彼女から離れてあげること。
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カフ(プロフ) - namanaさん» コメントありがとうございます！もどかしいですよねヽ(；▽；)ノこれからも楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年1月23日 10時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - ちょっと、ふっか黙って話を聞いてほしい！！笑 更新楽しみにしてますね(*´｀*) (2021年1月22日 18時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2020年12月12日 12時
