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｢大丈夫でした？｣
デスクに戻るとすぐに目黒くんがオフィスチェアに座ったまま近づいてきた。
｢うん。大丈夫。
目黒くんあの…｣
さっきの翔太の言葉が頭に浮かぶ。
ちゃんと言わなきゃ…
｢俺今日定時で終われそうなんで一緒に帰りましょう｣
そう思うのに言いかけた言葉は目黒くんの言葉にかき消されてしまう。
｢…｣
｢あーごめん目黒。
今日Aは大事な仕事が残ってるから一緒には帰れないんだわ。｣
目黒くんへの返事に困っていると後ろから声が聞こえてきた。
声のするほうを見上げると少し離れたデスクにいたはずの深澤さんが私のすぐ後ろにいる。
そして私のオフィスチェアの背もたれに手をかけると優しい笑顔を私に向けた。
エレベーターに閉じ込められた日の帰り道、抱きしめられた時以来深澤さんとこんなに近い距離にいることがなかったから動揺を隠せず体の熱が上がる。
な？と私にさらに近づいて同意を求める深澤さん。
そんな仕事なんてないのに思わず頷いた。
｢なーんだ、残念。
じゃあ今日は先帰ります。｣
珍しく目黒くんがすんなり引いてくれたのでほっとしていると、深澤さんが屈んで耳元で囁く。
｢仕事終わったらそのまま待ってて。｣
｢え？｣
聞き返すと深澤さんは立ち上がっていつものトーンで続けた。
｢大事な仕事があるって言ったでしょ？｣
にこっと笑って自分のデスクに戻っていく深澤さんに不意にドキッとした。
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カフ(プロフ) - namanaさん» コメントありがとうございます！もどかしいですよねヽ(；▽；)ノこれからも楽しんで貰えるよう頑張ります！ (2021年1月23日 10時) (
レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
namana(プロフ) - ちょっと、ふっか黙って話を聞いてほしい！！笑 更新楽しみにしてますね(*´｀*) (2021年1月22日 18時) (レス) id: b11e04c615 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフ
| 作成日時：2020年12月12日 12時
