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結局管理会社の人が来たのはそれから何時間もあとの事だった。


それまでずっと私の手を握っていてくれた翔太。


その温もりに妙に安心して少しだけ眠ってしまった。


エレベーターの扉が開くと、翔太の体がすっと離れる。


扉の向こうには深澤さんの姿もあって心配そうにこちらに駆け寄ってきた。


土曜日だから私服姿だ。


いつもと雰囲気が違う。



「大丈夫か?」


「…なんで」


「管理会社から連絡があったんだよ。
俺、一応このオフィスの責任者だから。」



管理会社に身分を説明する際、部署名と名前を言っていたからそれで部長である深澤さんに連絡がいったに違いない。


私は深澤さんに肩を抱かれ歩く。



翔太は私たちから少し距離をおいてスタスタと歩くと



「じゃあこいつ深澤さんにお願いしていいですか?
俺帰ります。」


そう言って階段の方に消えていった。





「送ってくよ。」



管理会社との簡単なやり取りを終えて、会社を出る。


改めて外の空気を吸ったところでどっと疲れが出た。


隣を歩く深澤さんはさっきから何か考え込んでいる様子だ。


表通りに出たところでタクシーを拾う。


タクシーの中でも深澤さんはほとんど喋らず窓の外を眺めていた。


空はどんよりと曇っている。


タクシーは私のマンションの前で止まった。



「ありがとうございました」


「いや、災難だったな」



いつものように頭をぽんぽんと撫でられる。


私が降りるとすぐにタクシーは動き出した。


私は見えなくなるまで見送るつもりでタクシーを見つめた。


だけどすぐにタクシーが止まる。


深澤さんが降りてこちらに駆け寄ってくる。


そして突然抱きしめられた。


ぎゅう、と離さないように強く深澤さんの腕が絡む。


タクシーは行ってしまった。



「ごめん俺…」


「深澤さん…?」



深澤さんの背中に手を回し、問いかけるようにぽんぽんと背中を叩いた。



「ゆっくりでいいって言ったけどさ、やっぱり
余裕ないや。」


「…」


「エレベーターに閉じ込められたって聞いて、すげー心配した。
だけど嫉妬もしてた。
なんでよりによってなべと2人なんだよって…」


「…」


「困らせるだけだよなこんなの…
ほんとごめん」



だけど、それくらい好きなんだ。
それだけはわかって。


深澤さんの声は震えていた。


「今日はゆっくり休みな。」


すっと離れていつもの声に戻った深澤さんは1度笑顔を見せて来た道を戻っていった。

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作品ジャンル:タレント
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神八爽蘭(プロフ) - りんごさん» りんごさまコメントありがとうございます。喜んでもらえて嬉しいです!誰オチの作品でも楽しんでいただけるよう頑張って考えますので楽しみにしていてくださいね! (11月30日 17時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - え?!全員分のオチを考えていただけるなんて嬉しすぎます…!ありがとうございます!!更新楽しみにしています! (11月29日 22時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年11月16日 20時

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