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「まだかな…」
暗さに目が慣れてきて、隣の翔太の表情が薄らと見えるようになった。
「全然来ねえな。」
でも見えない方がよかったのかも…
翔太のそんな切ない顔初めて見た。
「ねぇ翔太」
「ん?」
「さっきの話だけど…
私、幸せになってもいいよね?」
「なんだよいきなり」
「そうだよね。
ごめんごめん。
忘れて」
「よくわかんねーけど、お前の幸せはお前にしか決められねーんだから後悔しないようによく考えろよ。」
翔太の言う通りだ。
私の幸せ…自分で決めなきゃ。
自分で選ばなきゃ。
「私が倒れた日、深澤さんわざわざ家に来てくれたみたいなの。
色々買ってくれて。」
「…え?」
「まだよく分からないけど、そういう気持ち受け入れてみてもいいのかなって思ってきてる。」
「…」
「なんて…こんな話しても翔太は興味無いよね」
一瞬だけ握られた手の力が強くなった気がした。
「もう寝ろ」
繋いでいない方の手で私の顔を自分の肩に引き寄せる翔太。
なんでこんなことするの?
いつもは冷たいくせに…
今だけってなに…?
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神八爽蘭(プロフ) - りんごさん» りんごさまコメントありがとうございます。喜んでもらえて嬉しいです!誰オチの作品でも楽しんでいただけるよう頑張って考えますので楽しみにしていてくださいね! (2020年11月30日 17時) (レス) id: 7548cab30a (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - え?!全員分のオチを考えていただけるなんて嬉しすぎます…!ありがとうございます!!更新楽しみにしています! (2020年11月29日 22時) (レス) id: 1af05a18e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神八爽蘭 | 作成日時:2020年11月16日 20時